【殺人事件の現場】資産家女性保険金殺人の容疑者が変装してやってきた被害者宅のある「高槻市八幡町」訪問【リアル黒い家】
一昔前の地上波で放送していた火曜サスペンス云々のオバハン向けの古臭いテレビドラマだとか、貴志祐介原作のホラー小説「黒い家」なんかを思い浮かべそうになる「保険金殺人」という犯罪。生命保険金目当てに人殺しを厭わないというモノの考え方は、“社会の捕食者(プレデター)”などと言われる所謂「サイコパス」の究極的行為であるとも捉えられる。しかし近年は保険会社もその手口の犯罪行為には手厳しい。今の社会では起こりようもない犯罪のように思えたが…
今から20年以上前に大ヒット作ともなり映画化もされた「黒い家」のストーリー展開は鬼気迫るものがある。原作では舞台が京都になっているのも物語のドス黒さにより一層の深みを持たせているし、映画では大竹しのぶが演じたサイコパスの女・菰田幸子の迫真の演技も強く記憶に残っている。旦那の両腕を○○機でズドーンと○○○○って何食わぬ顔で保険会社にカネを要求してくるシーンとか、もうドン引き…まあまあ、詳しい筋書きは映画なり小説なりでも見て頂く事として…
そんな「黒い家」顔負けの保険金殺人事件が京都と大阪のちょうど中間地点にある大阪府高槻市で起きていた。2021年7月下旬、高槻市内の民家で女性の遺体が親族により発見される。決定的な状況証拠もないまま一年が過ぎたところで、大阪府警は28歳の男・高井凛を別件で逮捕していた。事件前にこの女性と養子縁組を行い、女性が加入していた生命保険の受取人を自身に変更していたのだ。そして女性を自宅の浴室で溺れさせて殺害する。あくまで“自然死”を装い、犯行前後にはアリバイ作りのために携帯電話を首都圏の自宅に置いたまま、移動中に何度も変装を繰り返すなどするという、完全犯罪を目指した念の入れようである。
…というわけで、我々は懲りずにまたしても高槻の地に足を踏み入れる羽目となった。確か前回は去年10月の衆院選の時に辻元清美を見物に来たんだった。衆院選で落選して、その後鞍替え出馬した参院選で比例当選して議員に返り咲いてますけれども、高槻市城北町にあるあの人の事務所には男が乱入して壁や窓ガラスを破壊したり、かたや東京の事務所では卵が投げつけられたり色々忙しそうですよね…って、知らんけど。さて今回のお話は、令和の時代にまさかそんな出来事起こるの?!と半信半疑だった「高槻資産家女性保険金殺人事件」の現場巡り第一弾。被害者宅がある「高槻市八幡町」というところを訪ねた。
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