「カチャ」
昨日、僕のこころの中で音がしたんだ。
壊れたロボットの一部が少しだけ動いたような・・・
電車のおもちゃ用の線路の分岐が切り替わるような、
そうだ、何かが切り替わる音だ。
そして今日は「ほっほう」と音がする。
ふくろうが耳元で何か重要なことでも伝えるかのように。
これはいったい何なんだろう?
音はいつも、とても小さい。
だから僕は全身を集中させなくちゃならないし
頭をからっぽにしなくちゃならない。
聞き逃しちゃダメだ、
そんな気がするからだ。
でもそれは
ほんとうにすっごく小さな小さな音なんだよ。
え?ちょっと待って!
今なんて言ったの?
#詩