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SWIFT STUDIES 2

テイラー・スイフトの何が特異なのか?
オンリー・ワンであるポイントは何か?

ビヨンセと比較してみることで考えてみます。

まずはテイラー・スイフトから

テイラー・スイフトが行ったツアーERAS

『Cruel Summer』のステージ
BメロからCメロへのブリッジ・パート直前でのセリフ

"Does anyone here know the lyrics to this bridge?"
"Prove it!"

「歌詞が分かるなら証明しろ!」
と言ってるわけで、

ファンたちが熱狂の渦へと向かう、扇動的な言葉だと思っています。

実はここに、スイフト・コンテキストを形作る
最も基本的な要素を読み取ることができます。

それは、テイラー・スイフトがファンとステージを形作る一体感です。
つまり、

ファンたちはテイラー・スイフトの歌詞をそれぞれの人が多様に解釈しますが、
歌詞は表面上まったく同じなわけです。 

ファンたちの意識はテイラー・スイフトの歌詞に向かいます。
意識を集めた歌詞は声に出して昇華されるのです。

ここにスイフト・バイブスが生まれます。

それが形として出来上がっているのが
フレンドシップ・ブレスレットでしょうか
僕はこのように理解しています。

次にビヨンセについて考えてみます。

ビヨンセは、ビルボードによる
「21世紀最高のポップ・アーティスト」にて
1位に選出された大スターです。

ビヨンセの特徴は、やはりスター感だということです。

ビヨンセによるヒットソングに『Love On Top』
というものがあります。

この楽曲の冒頭に
"Bring the beat in! "
というものがあります。

「ビートをよこせ!」と言ってるわけで、

ビヨンセのポップ・ミュージックはサウンドとスター感にフォーカスしているのではないでしょうか

ポップ・ミュージックはサウンドによって生み出される身体の反射(踊り)が、アメリカ人としての統合の夢を体現するものだった。
と論じる学者さんが居たわけですが、

ビヨンセは、その目的を達成できているのではないかと思います。

音楽は、サウンドと歌詞で構成されます。
僕は知人に聞いてみました。
「曲聞くとき歌詞とリズムどっちが大事やとおもう?」みたいに
そしたら「リズムの方だ」と言ってました
僕はテイラー・スイフト聴きすぎてみんなとは感覚がズレてるんだろうな、、、と思いましたが。(汗)

おさらいすると、

テイラー・スイフトは歌詞によってファンと一体感を生み出します。

ビヨンセは躍動感あるサウンドによってポップ・スター・ビヨンセのバイブスを生み出します。

テイラー・スイフトのように、
心と心を繋げるアーティストはこれまで居たでしょうか?

アメリカ音楽は、
人種の壁によって分かれた音楽から、統合(ロック)の音楽へ。
そして、技術革新によって進歩したポップ・ミュージックへ。

サウンドから生まれるグルーヴ、バイブスが
人と音楽を結びつけてきました。

バイブスとは雰囲気みたいなものです。
生み出す手段が両者で違っているということです。

そう考えると、
「テイラー・スイフトってちょっと特別じゃないか?」
という思いに至る。ということです。

ですが、、、、
これまでのアメリカ音楽の沿革に沿わないアーティストは反感を食らいます。

テイラー・スイフトがなぜここにたどり着けたのかはまた別のお話でして、、、

カントリーを覆す白人女性
元カレ多すぎる

などなど、伝統的なアメリカを追求する人たちからは決して歓迎される要素ばかりではありません。

統合の夢と分断が綱引きしてるみたい
これがアメリカなのかな、、、なんて思っちゃいます

長くなりすぎるのでこの辺で。

読んで頂いてありがとうございました!








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