
Xジェンダー不定生 それはいつも突然やってくる
前回の記事から3週間も空いてしまいました
私生活がずっと忙しかったため、すっかり記事を書くことから離れてしまっていました
3週間の間に、心が男になったり女になったりと、その辺は通常運転で不定期にコロコロと変わっていました
そして、ここ1週間くらいは、僕としては珍しく、女である期間が長かったように思います
脳内一人称は「私」、性自認は女性、生まれ持った身体も女性
傍から見れば、何の問題もありません
僕としても、あまりに女の期間が長いと、ごくたまにですが「不定性、治った?」と思いがちですが、やっぱりそういうことはなく、突然、変わってしまいました
結局いつでも、「どうせいつかは男になるんだろうな、今は兆候がなくても」という感覚の方が正解なわけです
しかし、たびたび、記事に書いていますが、男になるときの感覚は、無感覚な場合を除けば、基本的に毎回心に大きな衝撃を受けるので、かなり不快で嫌です
心臓が苦しい訳ではないけど、胸ぐらあたりを自分で掴みたくなるような、そんな苦しい感覚
誰も近くにいなければ、呻き声をあげたり、苦悶の表情を浮かべることを厭わないこともあります
でも、そんなときに漏れた呻き声が、明らかに女の声だと(自分の声なんですが)、かなり自己嫌悪に陥ります
心と身体の不一致が起こってるわけですね
そういうのが2~3回来て、落ち着いてくると、完全に心が男になっていると言った感じです
それ以降は、楽しく快適に過ごすことが出来ます
この前、僕のことをよく知る友達から、「男の時は、おもろいやつって感じ」と言われたことがあり、他の友人からは「楽しそうだよね」と言われるので、そういう印象を与えているようです笑(僕としては、あまり自覚はありません)
ああ、あと「ちょっとぶっきらぼう」とも言われました(なんかごめん)
ということで、そんな感じで、数時間前はちょっと苦しいこともありましたが、今は落ち着いて男としての感覚でいます
そういえば、1つ前の記事に書いたアウティングなのかどうか問題についてですが、友人たちに相談したところ「そういう重要度合いって、ノンセクだとわかんない人もいると思う」「みんないい人ばかりじゃない」「カミングアウトする相手は慎重に選んだほうがいい」と、言われました
逆に言えば、この友人たちは僕にとってかけがえのない存在です
セクシュアリティ的なことを打ち明ける点でも、1人の友人としても
これからも、ずっと大切にしていきたいと思います
セクマイというハンデを背負っているからというのもあれですが、だからこそ見えてくる、人間性ってあるのかもしれませんね
僕もまた、誰かにとって、人間性を見られてる側であって
ところで、話が2転3転してしまい申し訳ないのですが、4月から新しい仕事をしようとしているところでして、とある職業は、先方指定の履歴書を使わないといけないことになっています
さいごに、その話をして閉じたいと思います
履歴書というと、市販のものは性別を書く欄があり、男女どちらかを書くことになっているのは、皆さんご承知の通りだと思います
セクマイあるあるというか、セクマイの方って、ここを記入するのが嫌という方が大半だと思います
僕も、自分のセクシュアリティにモヤモヤしてるときは、半分機械的に書いていたように思いますが、自分のセクシュアリティを理解してからは、アンケートなどで自分の性別を書く時に「その他」や「答えない」などがあると、そういったものを選ぶようにしています
僕の場合は、トランスジェンダーとは違うので、「女じゃないのになあ」とか「男じゃないのになあ」いう理由で、第3の選択肢を選ぶというより、その時々で変わるからこそ「どっちでもしっくりくるように」といった理由で、あえてそういった選択肢を選ぶようにしています
話を戻しますと、先方の指定の履歴書の補足欄に「性別の記入は任意とする」と書かれていました
!!!!!!!!!
実は、結婚後の出戻りという形で受けるので、この履歴書は以前も書いたことがあるのですが、いつの間にこんな僕たちに配慮のある履歴書になっていたんだ、いう嬉しさで顔がほころんでしまいました笑
もちろん、お言葉に甘えさせて頂いて、空欄にして提出しました
まあ、なんなら、はじめから性別欄を無くせばいいのに、というのが正直なところではあります
セクマイをあぶりださなくても……というのも本音ではありますが、とはいえ、書かなくてもいいよという進歩はとにかく嬉しいです