母乳バンクのドナーになりました
保育園に通わせながら母乳育児を続け、母乳過多で何度も乳腺炎になった私ですが、先日母乳バンクのドナー登録を完了し、余った搾母乳を寄付しました。
母乳が出なくて悩む人の方が多いとは思いますが、逆に出過ぎる人や搾母乳の処理に困っている人、母乳バンクへの登録を考えている方の参考になればいいなと思います。
きっかけ
「母乳が出すぎて困る」――
自分がそんな立場になるとは産前全く思っても見ませんでしたが、復職後はますます張ったり詰まったりでそれはそれはつらい日々を過ごしました。
日中は2回搾乳し、心を無にしてシンクに流す作業。搾乳回数は途中で1回に減りましたが、ガチガチに張る胸からは毎回80~100mlほど取れており、次第に「もったいないなこれ」と思うようになりました。
母乳過多とかそんなことで調べていた時、「母乳バンク」の存在を知りました。
このnoteを読んでくださっている人はおそらく母乳バンクやドナー登録に関心のある方だと思うので詳細は割愛しますが、「母乳を必要とする小さく生まれた赤ちゃんの役に立てるなんて、なんて素晴らしい活動をしているんだ」と思いました。同時に、自分の搾母乳も誰かの役に立てるかもと思い早速母乳バンクに登録の申し込みをしました。
ところが!
母乳バンクは日本に2つあるのですが、そのうち1つは申し込みが産後6カ月まででした。
なんで~~~!?!?母乳を必要としている赤ちゃんがいますって書いてあるじゃん!!!
申し込みした時点ではすでに産後8カ月だったので、丁重にお断りされてしまいました。本当に残念でした。。。
もっといろんなところで母乳バンクについて目にする機会があれば早くに申し込めたのになぁと思いました。産後5カ月のときにはすでに保育園に預けて日中搾乳していたわけですからね。
ただ、もう一つの方の母乳バンクでは登録することができました!
いずれの母乳バンクも完母で育てていることが条件で、私の場合混合育児でしたが自宅では完母(と離乳食。保育園でのみミルク)だったので大丈夫でした。
申し込み完了後、いくつかある連携施設で血液検査を受けてその結果に問題がなければ晴れてドナー登録完了になります。
この血液検査できる病院が結構限られていて、それがネックでドナー登録できない人も多いんだろうなーと思いました。
より多くの病院で連携できるようになればいいなと思っています。
血液検査までは1カ月ほど待ちました。
夏の某日、都内某所で血液検査を受けてきました。
ドナー登録の流れ
クリニックで受付を済ますと、母乳バンクの担当の助産師さんと面談がありました。
登録時に回答したものと同じ内容の問診、搾母乳の送り方などの指導を受けました。
その後血液検査で何本か採血し、滞在時間20~30分程度で帰宅しました。
~2週間後~
「ドナー登録完了のお知らせ」というメールが届きました。
このメールを受信したら搾母乳を送ってもいいそうです。
冷凍庫がパンパンだったので、即!発送しました。
数日前まで倍ぐらいあったのですが、私の外出中に娘に飲んでもらったりしたのでだいぶ少なくなってしまいました。
目安としては1L以上で送ってくださいとのことでしたが、それぞれの冷凍母乳バックが保冷剤の役目を果たすので、少ないとすぐ溶けてしまうからということでした。
母乳バックをまとめてフリーザーバックに入れて、問診票的なものを同封します。
服薬はあるか、家族で病気にかかった人はいるか、カフェインの摂取など(カフェインについては結構厳しかったです。コーヒーも紅茶も飲んでいないのであまり関係ありませんでしたが…)。
家にある段ボールに詰め、着払い・平日午前中着で発送しました(平日午前というのはマストでした!伝票は助産師さんとの面談時に渡されました)。
ちなみに。
ドライアイスなどがあれば発泡スチロールで送ってもいいかもしれませんが、何も入れていない状態だと逆に冷えないらしいので普通に段ボールで送りました。ヤマト運輸のクール便の送り方でも段ボール推奨でした。
その後
搾母乳を発送して1週間ほど経ったころ、手紙が届きました。
無事に受け取ってもらえたんだな。良かった。
というのが率直な感想でした。
こうして改めて感謝されるとほっこりしますね。
自分の搾母乳が誰に使われたとかそういうことは一切分からないようですが、小さく生まれてきたどこかの赤ちゃんに使ってもらえたらうれしいなと思います。
自分も19wから切迫早産、早く生んでしまう可能性もあったので人ごとには思えなかったので…
この経験談が、母乳バンクにドナー登録をするか迷っている人の背中を押せるきっかけになれますように。