デレラのマンガ本棚#0「世界観を感じるということ」
こんにちは、デレラです。
これから、「デレラのマンガ本棚」と題しまして、わたしが読んだマンガにつての感想文を、連載形式で書いていきたいと思います。
そこで今回は、どんなことを書くのか、この連載の目的について書きたいと思います。
マンガって不思議な媒体ですよね? そう思いません?
マンガを何かと比べて、どちらが不思議なのか、という相対的な話がしたいのではありません。
また、映画より優れてるとか、小説より優れてるとか、優劣の話はしません。
ただ、単に、不思議じゃね? って思うわけです。
そもそもマンガって何でしょうか?
マンガって絵が描かれているものですよね。
あと、コマがある。
そして、丸く白抜きされたところに文字が書いてあったり、画の上に「ババーン」と大きく擬音語が書かれていたり。
ごちゃ混ぜです。
そして、絵自体も不思議です。
一つのコマの中に、太い線と細い線があって、細い線に比べて、太い線が浮き出て見える。
例えば、背景は細い線で描かれていて、手前に太い線で描かれた絵がある。
この「手前に太い線で描かれた絵」は、どこか特徴的な絵で、人間に似ていたり、ロボットだったり、動物だったりする。
何より「手前に太い線で描かれた絵」は、一つのマンガの中で、いろんなコマに登場する。
しかも、「手前に太い線で描かれた絵」の近くに、文字が書かれていて、その「手前に太い線で描かれた絵」がしゃべっているように見える。
いろんなコマに登場して、しゃべっているように見えるので、その「手前に太い線で描かれた絵」が際立ち、それを見ているわたしは、そのコマの連続性から、特定の物語を読み取ってしまう。
つまり、「手前に太い線で描かれた絵」は、普通に言えば、キャラクターってやつです。
(一応、注釈します。必ずしも、キャラの線が太いとは限りません。ときには、背景の線と、キャラクターの線の太さが、一致しているマンガもあるでしょう。)
さて、簡単にまとめましょう。
マンガは、
1.たくさんのコマが描かれていて、
2.その中には、他の線とは違う線で描かれた、セリフをしゃべる絵(キャラ)があり、
3.キャラによって、複数のコマが連続しているように感じられ、
4.そこから、見ているわたしは物語を読み取ってしまう。
不思議な現象です。
マンガには、物語がある。その物語は、線の強弱(太細)やセリフで構築されている。
単に絵を描くだけでは、この物語(=連続性)は立ち現れない。
では、どうやったら、連続性が立ち現れるのでしょうか?
その連続性を成り立たせるためには、ある種の「世界観」が必要なのだと思います。
コマの連続性を維持するための「世界観」です。
さて、わたしは、この世界観について、感想文を書こうと思っています。
特定のマンガが、どんな世界観によって、「連続性(=物語)」を維持しているのか。
線とセリフで構築されたキャラクターが、物語を紡いでいるように見える。それを実現するための「世界観」は何か。
うーむ。。。あまりに壮大。
無茶な気がしてきましたよ、これ。(笑)
でもやりましょう。
だいたい1,500字から2,000字くらいを目標に書きたいと考えています。
(この文章は1,700字くらいです。)
さて、世界観、だなんて、ひとによってとらえ方が違うでしょう。
だから、「デレラの考える世界観は間違っている」と思うかもしれません。
もし、同じマンガを読んで、あなたと、わたしで、捉え方の違いが生まれたら、それはとても豊かなことです。ぜひコメントで聞かせてください。
また、「本当の解釈はこっちだ」と思うかもしれません。
さらに、「作者はそんなこと考えてないだろう!」と、思われるかもしれません。
そうです。わたしの読み取る世界観は、多分「作者が考えているもの」とは違います。
なぜなら、わたしは作者ではないからです(ババーン!!ドヤア!!)。
わたしが感じたもの、あなたが感じたもの、作者が描きたいこと。
それぞれが、ぶつかり合う。それが感想文というものです。
正解はない、という逃げ口上でもありますが(本音)、しかしながら、マンガを、マンガから感じ取る世界観を、ぜひ一緒に、楽しもうじゃありませんか?
そういう感想文が書けたなら、と思う次第です。
長くなりました。では、また次回。
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