「ぼんやり書店」を始めました
こんにちは、渋谷ぼんやり書店の小太りです。
2022年7月末から、渋谷ヒカリエ8Fのシェア本屋「渋谷〇〇書店」に参加しました。
渋谷〇〇書店は、30cmサイズの棚を借りて、自分で本を販売できる本屋です。
ぼくはその中で棚を借りて、「ぼんやり書店」という棚を作りました。
コンセプトについて
ぼんやり書店は、スピーディーに進んでいく世の中で、本を片手にぼんやりする時間を提供するのがコンセプトです。
資本主義やテクノロジーが生活を豊かにはしてくれましたが、お金に価値を置きすぎたり、即効性のあるものが重視されすぎではないでしょうか。
ぼくはフリーのWebライターとして働いていますが、ここ3年ぐらい「資本主義は快適だけど、もっと大事なことがありそう」と思ってきました。
年収が多い・仕事ができる・異性にモテる・いい部屋に住んでいる・見た目がいい・フォロワーが多いとか、世の中で幅を利かせている価値観から外れることはできないのか?
お金が稼げないことって、本当に意味がないことなのか・・・?
そんなことを考えながら、いろんな本を読んだ結果として「お金以外の価値観を持って生きている人もたくさんいる」という知見を得ました。
資本主義を全否定することもなく、山奥で自給自足するわけでもなく、共産主義を支持しているわけでもありません。
今の暮らしを続けながらも、資本主義以外の価値観・行動をインストールすれば、多様で自分がもっと楽しめる生活が実現できると思っています。
販売している本について
販売している本は、社会学・文化人類学・エッセイが中心。
社会学は、社会のできごとに対して構造・背景などを探りながら、原因・理由を考える学問です。
文化人類学は、多様な民族と文化を研究することで、民族間での価値観の違い・日本人の特性などを浮き彫りにする学問です。
社会学・文化人類学も、「現代の日本」を別の視点から考えられるようなヒントを与えてくれます。
その他に、無印で人気商品を作ったデザイナーの本や
魔王を倒した後の勇者パーティーの人生を描いたマンガなど
現代の日本で幅を利かせている価値観から、すこしだけ距離を置けるような本を選んでいます。
簡単に読めて、分かりやすい本を選んでいるので、気軽に読んでほしいです。
販売を開始して1週間経過していますが、すでに売れている本もあるので、気になる人は早めにご来店ください🙇♂️
こんな人におすすめ
ぼんやり書店の本は、下記のような人に特におすすめです。
ぼんやり書店を始めた理由
「人生のどこかで本屋をやりたい」と思ったからです。
ぼくは本を読むのが好きで、小学生の頃から、なんだかんだ常に読書してきました。
自分のキャリアをバリバリ積み重ねるよりも「小さい本屋を作って、そこで小商的に生きていく方がいいかも」と思っています。
実際に個人で経営している本屋はたくさんあって、自分もチャレンジしようと考えたのですが、あまりにも経験・知識・資金がなさすぎる状態。
しかも本屋をやっている人は「本は利益が少ないから、ビジネスとしては大変」と口を揃えて言います。
「じゃあ実際にどれぐらい大変で、どんな本が売れるのかやってみよう」と経験を積むために、渋谷〇〇書店に参加しました。
この経験が未来の書店に繋がるかもしれないし、ぼくの心を折ってしまうようなシビアな側面を見せつけるかもしれません。笑