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嬉しき初参加!【PCD Japan 2021】
来ていく服がなくても、世界の一員になれた気がする!
世界中で行われている Processing ユーザーの交流イベント Processing Community Day、略して「PCD」。21/02/20(土) 21(日) にオンラインで行われた日本版「PCD Japan 2021」に私も参加しました。
過去2019年、2020年と PCD Tokyo が開催されてきましたが、来ていく服がない私はどちらにも参加できませんでした。
今回コロナ禍という不幸な事象もありオンラインでの開催となったわけですが、おかげで出不精の私も家に居ながらにして参加することができました。
イベントはバラエティに富み、企画の数も時間もちょうどいいボリュームでした。
パジャマ姿で参加した、それぞれの企画を簡単に振り返ってみます。
ワークショップ『MiniTidal サバト』
岡千穂さんによる MiniTidal を使った音系ライブコーディングのワークショップ。
即興でコードを書いて実行していくライブコーディングは私には難しく、以前から苦手意識を持っていたのですが、このワークショップで「リアルタイムでコードを書いて見せなきゃいけない」というわけでは必ずしもないことを知り、電子楽器を使って遊ぶようなライトな感覚も楽しめて、ライブコーディングに対してのイメージがだいぶ変わりました。
俺のビートを聴いてくれ!😎#PCD2021 pic.twitter.com/Etw4oWL1x1
— deconbatch (@deconbatch) February 21, 2021
タイトルにあるサバトって何?プロレス?って思ってましたが、後から「魔女の集会」だと知りました。😅 怖くない楽しいサバトの様子は YouTube の Processing Community Japan チャンネル で公開されています。
ワークショップ『Hydra:ペイント、リミックス、破壊&不具合』
映像系のライブコーディングを Web 上で行うことができる環境「Hydra」を紹介する Naoto HIÉDA さんによるワークショップ。
Web 上で実行だと遅かったりするのかなと思ってましたが、これが爆速!しかも思ってたより全然とっつきやすくて、これまたライブコーディングへの印象が随分変わりました。なんだか自分の世界がちょっと拡がった気がします。
説明を聞きながらすぐにこういうのが作れました。p5.js のコードと組み合わせたりも出来るそうなので、面白いものがいろいろ作れそうです。
Hydra にゃん!🐱#PCD2021 pic.twitter.com/Kz68h6GpKq
— deconbatch (@deconbatch) February 21, 2021
ワークショップの内容はこちらから。見てすぐ遊べるから楽しいですよ。
日本語でも読める解説資料も用意されています。
ワークショップ『Generative Illustrations』
グラフィックデザイナーのサヤマさんによる「ガチャ方式絵作り」の実践的なワークショップ。とても楽しく、身についた実感がしっかりと得られたワークショップでした。
資料もちゃんと用意されていたのですが、その資料に沿って順番に説明するのではなく、ぶっつけで一からコーディングしながらやっていくストロング・スタイル! なかなか見ることの出来ない他人の試行錯誤の様子、その過程での思考を追うことができてとても面白かったです。
私はこんなのを作りました。
なんか急に大人になれた!👵#processing #creativecoding #PCD2021 pic.twitter.com/Pw0zzXzuIc
— deconbatch (@deconbatch) February 21, 2021
サヤマさんの Twitter アイコンの見た目どおりのお姿はこちらからどうぞ。
トークセッション『自分らしくクリエイティブな活動をするには』
アート、文化的活動を続けながら生活をしていくにはどうしたらよいか?というテーマで、ayakooo さん、ちにゅりさん、菅野創さんをゲストに、Naoto HIÉDA さんの司会で進められた熱いトークセッション。
実際にどうやって生活しているのか?お金を稼いでいるのか?という他ではなかなか聴けない貴重なお話しもあってとても興味深かったです。
クリエイションを仕事としていくには経営、人脈構築などのビジネススキルが必要だなと改めて感じました。そんなのとても出来そうにない…
私にとっての「自分のやりたいクリエイティブなことをずっと続けていく」方法は、クリエイションとは無関係な仕事に就いて生活を安定させ、しがらみの無い余暇の時間でクリエイティブを追求するというのが正解な気がします。
あるいは、一財産築くまで一心不乱に働いてアーリーリタイアし、その後あ思いっきり創作に打ち込むとか。伊藤若冲とか伊能忠敬とかこのパターンですよね。
でも、一財産築くには結局ビジネススキルが必要か!😂
得ること、感じることは人それぞれですので、トークセッションの内容はこちらからどうぞ。
※トークセッションの開始に再生開始時間を合わせてあります。
ビッグサプライズ! シフマン先生からのビデオメッセージ!
みんな大好き!シフマン先生からのビデオメッセージ!運営の Naoto HIÉDA さんの粋なはからいで実現したサプライズです!私の作品も見ていただけて大感激!
!!!!!! @shiffman #PCD2021 pic.twitter.com/c98FKZxayP
— Naoto HIÉDA (@naoto_hieda) February 20, 2021
日本語字幕付きのビデオメッセージはこちら。
とても忙しい中、Naoto HIÉDA さんには字幕まで付けていただいて、ありがとうございます。
いまさら紹介するまでもありませんが、いつも楽しそうにコーディングするシフマン先生の「The Coding Train🌈🚂」はこちら。
参考までに、シフマン先生に見ていただいた私の作品はこちらです。
プログラムが自分で関数を組み立てて絵を描いて、タイトルつけて、そのタイトルから連想される物語を書くという、意味の無いことを一生懸命にやる可愛いプログラムです。
キーノート『Processing によるデータビジュアライズ』
「新型コロナの実像をビッグデータで映し出す」と題した、インフォグラフィックデザイナー山辺真幸さんによるキーノート。
Processing っていろんな活かし方があって、その可能性をまだまだ引き出すことができるんだとあらためて思いました。
お話しの中の「ノイズになっちゃう複雑性と意味あるデータの複雑性。残す部分、省く部分の見極め」にはグッと来ました。これは日々の制作にも活かせそうです!
他にもためになるお話しが満載です!
Online Camp Reona396と有志によるグッズ制作
技術書典でクリエイティブ・コーディング関連の書籍を発行するなど活発に活動されているレオナさんをメンターに、有志 3名の方(100pHzさん、やもさん、eboshidoriさん)が Processing を使って Tシャツを作るという企画。
イベントのお土産 T シャツを作るっていいですね!しかもそれをワークショップで作るって、企画アイディアが抜群だと思います!
出来上がった T シャツはこちら。実際に購入できます。
この T シャツは、手軽にグッズを作れるサービス SUZURI を使っています。
私も作ったことありますけど本当に手軽に作れて便利!
画像を一般公募して PCD 会期中に人気投票して上位のものでグッズ作るっていうのも面白いかもしれませんね。
デイリーコーディング + 3Dギャラリー
PCD 開催までの一週間、日替わりのお題に沿った作品をめいめいで作っていく「デイリーコーディング週間」という催しもありました。
【参加方法】PCD 開催に向けて13日からデイリーコーディング週間を行います!テーマに沿ってスケッチを制作して、その日の23:59までに #PCD2021 をつけて投稿すると翌日もれなく3Dオンラインギャラリーに作品が掲載されます!ツールは processing/p5.js 以外でも何でも OK です! pic.twitter.com/XQwsf0gN3n
— PCD Japan (@PCD_Tokyo) February 11, 2021
寄せられた作品は をさん作成の 3D ギャラリーで展示されています。この 3D ギャラリーは日別に部屋が作られていて、その各部屋がその日のお題をテーマとした空間になっているという、部屋そのものも作品として楽しめる乙な趣向になっていました。
以前行われたデイリーコーディング企画では私はだいぶひねくれてしまったので、今回はテーマに忠実に作りました。
#PCD2021 デイリーコーディング週間🗓️
— deconbatch (@deconbatch) February 19, 2021
2/19 テーマ【ブックカバ】#processing #creativecoding pic.twitter.com/EsbQl7FmFJ
自分で作るのはもちろん、いろんな人のいろんな作品が見られるのがとても楽しかったです。
例えばセンバクさんのスノードームで統一した作品、綺麗だしアイディアも抜群ですごく良かったです。一貫したテーマで作れるってすごい!
2021-02-13 "Grass/草原" #PCD2021 #dailycodingchallenge #p5jshttps://t.co/PAQKxbUhnR pic.twitter.com/7MKPJd9QlA
— センバク (@senbaku) February 13, 2021
「デイリー」って言っても毎日作らないと参加しちゃいけないというわけじゃないし、楽しみ方はいろいろあると思います。
気に入ったお題だけやるもよし、その日のお題をその日のうちに作りきるという縛りを設けるもよし、思いついたものから作っていくのもいいし、同じお題でたくさん作るのも面白い。
肩肘張らずに気軽に参加して楽しむのが良いと思います。
PCD Japan Gallery
誰でも投稿できる Web 上の展示会場。このシステムは、デジタルアートのプラットフォーム NEORT を手掛けてらっしゃるニイノミさんが作成されました。
デイリーコーディング同様、いろんな人の作品が見られて楽しかったです。でも、もうちょっと沢山の作品を見たかったな。
投稿には作品の説明文も必要となっていて、こういうのは「作りたいから作った、後悔はしていない。公開はしたけど」とか書いとけばいいんですが(よくない)、もしかして真面目な人ほどどう書こうかと考えてしまって投稿のハードル上がっちゃったりするのかな?
この手のものはあまり考えずに楽しんだ者勝ちだと思います。自分の作品が Web 上に並ぶってそれだけで単純に面白いじゃないですか!もっとガンガン上げて欲しいな!
おわりに
今回のオンライン開催、個人的に最高でした。
旅費も移動時間も要らないし、忘れ物することもない。ワークショップは何も準備しなくても自分のいつもの開発環境で試しながら受講できるし、「人の多いところ行くとお腹痛くなる病😣」に罹患してるのでオンライン開催は本当にありがたい! ぜひ次回もオンラインで開催いただけるとありがたいです。
ありがたいと言えば、今回 Rhizomatiks の真鍋大度さん、イレブンプレイの MIKIKO 先生、私もいつも使わせてもらってる OpenProcessing さんがイベントスポンサーとして参加してくださったとのこと。
私、真鍋さんの個展に行ったことあります!
こんな有名な方々にスポンサーになってもらえて、きっと参加者の幅も拡がったことと思います。
参加者の幅が拡がると言えば、私今回も毎日宣伝(?)用の作品作って Twitter に上げていました。私などナノレベルの力しかありませんが、少しでもイベントを盛り上げるお手伝いになってたらいいなと思います。
いいなと言えば、今回の PCD の各企画はコミュニティの一般のメンバーが自分のやりたい企画を提案して実現していったものだそうです。手を挙げて自分のやりたい企画を提案して実行できるコミュニティって素晴らしいですね!
あらためて、運営の皆様、登壇された皆さん、スポンサーの方々、楽しいイベントありがとうございました!
運営の方々や登壇の方々も参加されている Processing コミュニティはこちらで活動しています。ぜひぜひ参加して一緒に楽しみましょう! 😀
Twitter.
https://twitter.com/PCD_Tokyo
Discord.
https://discordapp.com/channels/693060873312534579/693060874444865639
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