ただ流されることと、身を委ね生きることの大きな違い。
流れに身を任せる、委ねるというのは、単に流されたまま漂うことでは「ない」のです。
流れに身を任せるというと、つい自分の意思を持たずに周囲の状況に受動的な対応をすることだと勘違いされている場合が多くあります。
流れに身を任せるというのは流れに合わせて、自ずから積極的に動くことなのです。
そもそも「幸せ」とは何なのでしょうか？
それは「自分の生き方に対して自分自身が納得できること」、つまり「自分の人生を自分自身で決められること」そのものではないでしょうか。
その定義からすれば、社内で昇進すること、成功者だと賞賛されること、お金持ちになってちやほやされること、これらはすべて「幸せ」には当てはまりません。それらはすべて、「他者が決めること」だからです。
すべてをなげうち、人間関係や健康を壊してまで夢を達成した人の、「自分の幸せはこれではなかった……」という悲しい末路は、決して少なくないからです。
幸せになるには、まずその最終評価を他者に委ねないことが必要なのです。
「相手に決められる人生」、「自分が決める人生」とても極端な問いではありますが、皆さんはどちらを選びますか？
他人に生き方を決定され、それに背くことはできない。こんな人生を送っていたら、生きていたとしても何にも幸せを感じられない。何のために生きているのだろうとさえ思うかもしれませんね。
逆に「自分が決める人生」ならば、相手に決められるストレスから解放されます（※相手に全て決めて欲しい人は別です）
相手が決めたのではない、自分で決めたことが自信に繋がり、行動にもつながります。
すると万が一、選択したことが失敗だと感じることがあったとしても、そこからまた新しい解決策を生み出すエネルギーを出すことができるようになっていくため、自分を生きているという実感が湧いてくるのです。
他人に委ねた上で失敗した場合、責任が降りかかってこないよう安全牌を確保することや、もしくは愚痴の一つや二つ言いたくなってしまったり、私は悪くないとばかりに責める心が出てきてしまうのです。
他人軸で「自分で選択しない」のは、実はこれらの理由から、責任を負いたくないという思いからの拒否なのです。その為、自ら選択することへの恐れとなり、ただ流される人になってしまうのです。
ただ流されることと、流れに身を任せることは全く違う意味となります。流れに身を任せることとは、そこに信頼した上で委ねている自らの意思がある状態のことを言います。
ただ流されることは「他人任せ」であり、それは、つまり行き当たりばったりのギャンブルと同じことなのです。
「他人任せ」とは他人軸であり、それは「他人に自分の人生を任せてしまっている」のです。私たちは、「自由に選び」「自由に決められる人生」を誰しもが平等に授かって生まれてきています。人生を人にコントロールされるものでも、言いなりにならなくてはならない事はないのです。
ですが悩みつつも、これまで自分の人生や自分自身のことについて考える暇もなく、一所懸命に生きてきている方も多いのではないかと思います。
子育て、育児、仕事、家事、介護、学校の行事など、たくさんやらなくてはならないことが多い現代です。心の教育や自分の人生について考えることさえも学校でも教わることがないことから、その大事なことに時間を費やすことが疎かになり、後回しになってきた方も多いのではないかと思います。
ですが、これからは益々、後回しにすればするほど、自分がしんどくなり、誤魔化しが効かなくなっていくとのメッセージが、ここでまた特に頻繁に降りてくるようになっています。
ここで本腰を入れて、世の中や社会、他人にただ流されて生きるのではなく、流れに身を任せれるくらいの信頼を持って、「自分を生きている」という実感の中、日々を送っていきたいですよね。
そんなことを言う以前の私もただ流されている人でした。
その時の私は、ただ身を委ねることの難しさを感じたことや、その違いがよく分からなかったのを覚えています。
全ては陰陽で成り立っていることから、ただ身を任せていたら人生が必要なところに導かれていくだろうと願い何もしないのもバランスが悪く、人生をギャンブルのように生きてしまっているのと同じなのです。
自分にとって何が良いのか？快なのか？を考えずに、右と言われたら右、左と言われたら左と、ただ流されるままに生きることや、起きたことにただ従って生きているのは、自分の考えなしに無意識状態であるため、眠りの選択となります。
つまりギャンブルと同じであり、運頼みであり、自分の意志がないため、自分を生きているとう実感が湧いてこなくて当然なのです。
「人生は自分で何とかできるものでもないし、、、」と言ったことや、「私の人生は所詮こんなもん」と、諦めてしまっていると、ただ起きる出来事に流されたまま、社会や世の中、他人に合わせて生きていくしか無くなってしまうのです。
自分の考えなしに、他人や運頼みでギャンブルのように生きてしまっていることになっているのです。ここで勘違いして頂きたくないのが、自分の人生はギャンブルだと自覚して生きる分にはいいのです。ここで言うギャンブルは無意識に知らず知らずのうちにと言う意味となります。
自分でギャンブルで負けたり勝ったりしている分には納得できますが、自分のお金で勝手に他人がギャンブルで負けてたら嫌ですよね。
たとえば、「他人任せ」の考え方を持っている人は自分自身の意見や判断がなく、他人の意見や考え方に常に従って行動します。自分の意見や考えを持っていないため、どんな行動をするかは他人次第となり他人の影響を受けやすくなるのです。
このような場合、うまくいかなかったことで自己否定に走ったり、他人や運のせいにすることが多くなります。自分の人生に責任を持てていないためなのです。
いつも他人や運に振り回されることになり、自己責任を持てずに生きていることになるのです。
ですが、ただ流されていた人が、いきなり身を委ねようと生きるのは非常に難しいのです。
ただ流され他人軸だった場合、我慢をしていることから、本来のタイミングやリズムからズレてしまっているのです。ですが自分軸が整ってくると、無理や我慢をしなくなっていく為、自然体に戻っていきます。すると自然のリズムとの動きに調和が生まれるため、あなたの生命力エネルギーが流れはじめ、行動に移せる自分になることで気の通りが良くなります。
他人軸は無理や我慢のエネルギーであり、止まることから「静」のエネルギーとなります。
『静』だったところから、そこに『動』によって一つの流れが生まれ、自分の人生の波に乗ることができるようになります。
それは詰まりとなっていたエネルギーが流れはじめたことを意味します。上手く流れに乗ることができるくらい、力みがなくなったことで、流れに身を任せることができるようになっていくのです。
つまり、力んだ状態で流れに身を任せようとすることが難しいと言うことなのです。
すると積極的に動くことができるようになっていくため、流れに身を任せることができるようになっていくのです。
地に足が付いていないところから、しっかり地に足を付けて自分の足で歩くことが出来るようになるからこそ、身を委ね任せることができる。他人軸で身を委ねるのではなく、人生の主導権を自分に取り戻したことで、初めて身を委ねる、流れに任せることが出来るのです。
ここで準備体勢が整っていくのです。
【大切なのは、自分の流れに沿って行動するなのです】
時が流れていく中で、物事のありようは変わっても、その移ろい方は決まっていますよね。たとえば季節の移り変わりです。春の後には、いつも夏が来て、秋、冬に変わります。
冬の後は春がくるけれど、ずっと春は続かない。ですが、順番は同じ、ということです。このように自然の流れに沿ってさえいれば簡単に花が咲くでしょう。
つまり、このように自分の流れにそって行動すること、その状態なら流れに身を任せて大丈夫だということなのです。
まとめ
流れに身を任せる、委ねるというのは、単に流されたまま漂うことでは「なく、周囲の状況に受動的な対応をするのではなく、流れに合わせて、自ずから積極的に動くこととなります。
つまり流れに身を任せることとは、そこに信頼した上で委ねている自らの意思がある状態のことです。
そもそも本来の「幸せ」とは「自分の人生を自分自身で決められること」であり、ただ流されたいるだけの人生となってしまっていると、どんなことにも幸せを感じられなず、生きている実感が持てずに生きることになってしまうのです。
これからは益々、自分の生き方と向き合うことを後回しにすればするほど、しんどくなり、誤魔化しが効かなくなっていくとのメッセージが頻繁に届いています。
自分にとって何が心地良いのか？快なのか？不快なのかを知り、なんとなくではなく、はっきりとさせていくことで、無理や我慢をしなくなっていく為、自然体に戻っていき自然のリズムとの動きに調和が生まれるため、自分軸を持って動けるあなたになっていきます。
そうすると、信頼して身を委ねることが出来るようになっていくのです。
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