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渋沢栄一の評伝

渋沢栄一の伝記を読了。
神戸大学OBの宮本又郎教授の著書です。

渋沢栄一には、3つの時代があります。
多摩の百姓に生まれて、一橋家に仕えるようになり、渡欧したところまで。
「晴天を衝け」が描いているところですね。

二つ目は、日本資本主義の父と言われた、多くの企業を興すところ。
そして、国際親善や慈善事業、大学教育に携わったところ。
91歳でお亡くなりになりましたが、幅広い分野で活躍しています。
まさに、1万円札の肖像にふさわしい人です。

攘夷活動で幕府に追われていたところを、一橋家の家臣になり、そこから短期間で頭角を表したのは、優れた才能の賜物。
官尊民卑の時代に、ビジネスパーソンの地位向上に努めたことは、現代にも受け継がれています。
才能だけでなく、長期的な視点を持って活動していたことがよくわかります。

苦しい時には、つい目先のことに囚われてしまうことが多くあります。
渋沢栄一のように、長期的視点を持ちながら、ぶれない信念を持つことの大切さを感じました。

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