16017年前の仏陀
今日の口伝はお休み。
お世話になっている家には
ボン教の先生がいらっしゃる。
ダラムサラにボン教のお寺はない。
今まで言葉でしか知らなかったボン教だが、
今日は初めて
ティテン・ノルブツェ僧院という
ボン教のお寺に参った。
僧院の大切な大先生は
現在99歳でご健在。
来年は100歳になる。
数日前から、
先生の更なるご長寿を祈って
ブンツォク(10万供養)を行っていた。
先生の100歳記念に
大きなお堂を建設中で、
来年2月に完成予定だそうである。
チベットのボン教は
日本でいえば神道のような位置付けで
仏教が広まる前に
チベットに元々あった土着の信仰である。
現在われわれが言う「チベット」以前、
その土地には小さなチベット国と
大きなシャンシュン国があった。
ボン教は、
そのシャンシュン国の王から始まっていると
ボン教の経典には書かれているそうだ。
ボン教の開祖は仏陀。
彼らの教えでは、16017年前に
「智慧」という名の仏陀が現れて
教えを説かれたと、
事務所のお坊さんが教えてくれた。
遺跡や遺物からの推定年代では、
3000年前には既に信仰されていたことが分かっているそうだ。
お経の文字は
現在はチベット文字だが、
チベット語がトンミ・サンポータによって確立される前には
シャンシュンの文字で書かれていたそうである。
その後、
チベット国はシャンシュン国を併合し
大きな国となっていく。
ボン教の仏教博士に
われわれが普段聞いているボン教について
質問してみた。
ボン教では生贄を捧げる儀式などするのですか?
(チベットでは、仏教が広まって生贄を捧げる儀式をしなくなったと言われている)
答えはNO。
生贄を捧げて供養するのは、ボン教を語るそれぞれの土地の宗教で、ボン教徒ではない。
何故なら、ボン教の教示者は生贄の供養は良くないことだと教えているから。
ボンの経典の中に物語がある。
あるところに裕福な両親がいて、彼らの子が酷い病にかかった。
両親は暦をみる占い師と、道具を使って占う占い師を読んで、息子を治すにはどうしたら良いのかと尋ねた。
暦をみる占い師は、息子は助からないと言った。
もう一方の占い師は、生贄を捧げて祈れば助かるだろうと言った。
息子はそんなことはしないでくれと懇願したが、両親は生贄を捧げて彼の回復を祈った。
でも息子は死んでしまった。
悲しんでいる両親のもとに「智慧」が訪れた。
両親が全て説明すると、「智慧」は言った。
「生き物を殺して、命が延びることはない。
生贄を供養することは、正しい供養ではない。」
故に、ボン教では動物を生贄として神に捧げることはしない。
ボン教では大乗、小乗のように
九乗の修行の段階がある。
その1番最初が、
因果の教え。
一般の人々のための教えで、
「自分が行った行為の結果が自分に返ってくる。
利他の行いをすれば幸を
他を害す行いをすれば不幸を
結果として経験する。」
という教えである。
ボン教の最も高い教えは
「ゾクチェン」というそうだ。
チベット仏教・ニンマ派にも
同じ名前の非常に高度な修行がある。
修行の内容はきかなかったが、
方法は殆ど同じだとのこと。
違いは何かといえば、
教えの相続だそうだ。
ボン教のお坊さん達も
ゾクチェンの教えを学び実践するが、
彼らが
サンゲェ・ニェンパ・リンポチェの
ゾクチェンの教えは素晴らしいと絶賛していた。
良い先生から口伝を受けられて良かったね
と、
ボン教僧院の事務所で
戒律をしっかり守り、誇りを持ってボン教を守っておられることが感じられる
穏やかな若いお坊さんに
優しく言われた。
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