菩提心の称賛《宝珠の灯》第81偈
81)菩提心は、母と知る、恩を思い出す、から、
菩提心は、報恩、愛情、慈悲から、
菩提心は、殊勝な思いから、
生じる故に、それらに努めることは非常に大切である。
菩提心を起こす方法、「因果の七つの秘訣」である。
①愛情をもって育ててくれた大好きなお母さんと同じように、
他の皆も今まで何度も生まれ変わってくる間に、
お母さんをしてくれたことがある。
②時間的な違いや、覚えている・覚えていないの差はあったとしても、
皆優しくしてくれた。
③だから自分も皆の役に立とう。
④皆大好き。
⑤皆が苦しいのは悲しくなるから、
皆を苦しみから助け出したい。
⑥でも思ってるだけじゃ変わらないから、
実際に自分でやろう。
⑦皆が全ての苦しみから解放される道を示すことができるように、
自分が先ずその道を行き、
自利他利の全ての能力を具えた仏陀になろう。
なるために修行しよう。
という順番で心を訓練し、
自然にそのような気持ちでいられるようになった時⑦には、
菩提心が生じているという。
無理して考えている時には、未だ生じていない。
常に心をその状態にとどめることは難しい。
なので「それらに努めることは非常に大切である。」のだけれど、
心というものにも癖がつく。
何度もそのように考えていれば、
それが当たり前になっていく。
先ず、最初の一歩が大切ということか。
追記:「お母さんにあまり良い思い出が無い人は、自分に優しくしてくれた誰を思い浮かべても良い」は、定番の質疑応答の返答である。