おちつく~癒しの順番・修行の階梯」お話会~
最近、見ていてホッとする動画がある。
チベット語の授業の動画である。
お坊さんの先生が、黒板にカツカツと白チョークで文字を書きながら、
ときどき自分の間違いに自分でツッコミを入れながら、
ときどき「アロー(しょうがないな)」といいながら、
ときどき「うさぎが跳ねながら行くだろう?」といって
自分で跳ねながら、
「例は世界中にあふれてる」とか
「わたしが言うから(そうだというの)じゃなくて、
自分で調べて決めなさい」といいながら、
滔々と、チベット語文法について詳しく解説されている動画である。
大きな教室で、お坊さんや学校の生徒達は床にあぐらをかいてすわり、
黒板の前で、恐らくたった一人立って説明している先生の言葉を
ノートに書き写しながら
手で顎を支えながら、
一心に聞いている様子がうかがえる。
先生は非常にノリノリでお話されている。
何の変哲もない、
ただの授業の動画。
(授業内容は非常にすばらしいので、チベット語を勉強されている方へは超お勧め!)
それが、視覚聴覚を刺激する
ある意味ピリピリした
情報満載動画郡ですこし疲れた脳みそを
おちつかせてくれる。
チベット語が解る、解らないに関係なく、
先生の心の健全さと聴いている生徒の純朴さが、
画面から伝わってくるからだろう。
他にも、チベット僧の先生が
いろいろな動画を出している。
お年寄りの先生から勧められた問答解説動画はゆっくり丁寧。
問答中の「タクマトゥプ(理由が成立していない)」という言葉が、
「ターマ トゥーップ」と聞こえ、
その後無音で数秒が過ぎ、
ネットが止まったのかとスマホを見直そうとした時に次の言葉が始まるという、
非常に癒される動画である。
この先生は若い先生なのだが、
敢えてこの間合いで話しておられる。
(二倍速で聴いて、普通の授業速度)
しかしこの間合いが、
音や形で疲れた意識をおちつかせる。
おちつく時は楽な時。
この状態であれば、何をしても間違い少なく、
しかるべき結果を出すことができる。
と知ってはいるものの、
なかなかおちついた状態になれないことも
人の、特に現代人の習性なのだろうか。
心の状態によって、行動や思索の結果が変わっていくことは、
皆が頭で分かっていることだと思う。
これを再認識することで、
心の状態を自分で整えて
目の前の現実にコミットする助けになる。
小難しいことはさておき、
笑ってしまうような「おちつき方」を見つけられる
お話会にしたいと思う。
おちついた上にのせれば、
幸せも安定するから。
《癒しの順番・修行の階梯:内容》
・心の段階を見やすく記した表をつかい、心を高低を知る。
・0、あるいはニュートラルな状態に達していない心を、ニュートラルに引き上げる方法を具体的に紹介する。
・仏教の修行に興味を持たれている方々のために、道次第(仏教の教えの中から修行の階梯として組み直したテキスト)の目次内容を紹介しながら、実践の概要をみる。
・それによって上がる、心のステージについて紹介する。
・苦しい中で道を志す方々が、修行を続けるために気をつけた方がよいことについて共有する。
11月4日(土)10:00~11:30
ネパールインド薬膳料理レストラン チャンドラ・スーリヤ(神奈川県南林間)様にて
参加費:2500円(ランチ付き)予約優先10名様
お申込み:チャンドラ・スーリヤ
Email:chandrasulainfo@gmail.com
Tell:080-8842-8175
11月11日(土)15:00~16:30
チベットレストラン・カフェ タシデレ(新宿区曙橋)様にて
参加費:3500円(ドリンク・デザート付き)
お申込み:タシデレ
Email:tibetrestaurant@tashidelek.jp
Tell:03-6457-7255
または個別メッセージで
【講師紹介】:直子デチェン
1970年千葉県出身
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修
2003年〜2016年
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりしたインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す。
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著
『正理の海』翻訳
https://www.dechen.jp/ で公開
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