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チベットのことわざ

7月30日(日)午後は、
チベットのことわざを紹介するお話会。
 
ふだん法話会で聞くことわざや
チベット公共図書館から出版されているチベットことわざ本から
今の日本人にも役立つようなことわざを紹介して、
 
「遠く離れたチベットの地でも、同じようなことを考えてるんだな」
と感じて
日常の幅を広くするお話会である。
 
苦しく感じる時は、
ほとんどの場合「私一人」の感覚が強い。
自分の苦しみの中に没入してしまう。
 
そんな時、自分以外の人も同じような状況にあると思えば、
「皆が頑張ってるなら、自分も頑張ろう」
という気持ちになる。
 
時々、自分よりも遥かに大変な思いをしてきた人が、
自分よりも遥かに強く、明るく、幸せそうに生きている場面を目にする。
 
そうすると、自分の悩み、苦しみがとても小さなことに思えてきて、
「別に気にしなくてもいいじゃん」
という気持ちになる。
 
あるいは、比べることすら難しい、
圧倒的な自然の大きさ、歴史の流れ、祈りの連鎖などに触れると、
自分が本当に

ちょび

しかないことを感じて、
 
「これを何とかしたい~!」
と悩むこと自体、意味が無いように感じる。
 
いずれにせよ、
自分を中心にして固まった世界にひびを入れることになるので、
視点が変わり、視界が変わって、
世界が変わることになる。
 
日本人は他者への心遣いが非常に細やかだ。
故に、小さな言葉のニュアンスで他者を傷つけてはいけないという配慮から、柔らかく表現する癖がある。
 
チベットのことわざは、
チベット人の気質なのだろうか、
良くも悪くもはっきり言う傾向がある。
 
あと多分、
昔からチベット人は窃盗に悩まされてきた。
 
泥棒が主語になっていることわざが沢山あった。
 
ことわざの話でタシデレさんから了承を得た時、
最初から入れようと思っていた言葉がある。
 
ことわざではないかもしれないが、
「その視点から来るか」といい得て妙なる言葉。
 
「もし、改善できるなら、
それに好ましくない何があろうか。
もし、改善できないなら、
それを嫌って何の役に立つ?」
 
「良いところに望みをかけて、
準備は悪条件を想定してする」
 
両方とも図書館の本に載ってはいないけれど、
沢山の先生方がよく口にする言葉。
 
いろいろあったけど現実を受け入れて、
その中で最善の道を探す人々を助けてきた言葉。
 
ことわざにも、
民族性が現れている。
 
 
🌸 直子デチェン・ゆったりお話会
夏・・・チベット不思議な話
2023年7月22日(土) 15:30〜17:00 pm 参加費:3500円(ドリンク付き)
 
幽霊、ゾンビ、憑依、・・・チベットにも不思議なお話がいっぱい
 
先生方や、葬儀担当おじさんから、直接うかがったお話をシェアします
 
生きても、死んでも、心のある者は皆おなじ
幽霊が怖くなくなる秘訣もお話します

なるほど・チベットのことわざ
2023年7月30日(日) 15:30〜17:00 pm 参加費:3500円(ドリンク付き)
 
思わずうなずく、チベットのことわざ
一生懸命に生きる賢者たちの伝える言葉
 
高僧方の法話や、チベット公共図書館出版のチベットのことわざ本から、
「・・・そうだよね」と思わず同意する
 
悪いこともあるけど、良いこともある
達観しながら、ピリッと効いたチベットのことわざを
 
※22日・30日とも、タシデレ店内&オンラインで開催致します
お申込み先:チベットレストラン・タシデレ
    tibetrestaurant@tashidelek.jp  Tel: 03-6457-7255
 
【講師紹介】:直子デチェン         
1970年千葉県出身             
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修      
2003年〜2016年             
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)   
 
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著『正理の海』翻訳  https://www.dechen.jp/ で公開

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