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口伝10日目:般若経

昨日1日休みで、
今日から般若経の口伝に入った。

般若経は21巻。

第1巻目は545ページ(紙数?)あり、
「大変だ」
とおっしゃられていた。

「今日は読むお経が多いから、
話は明日しようと思う」
とおっしゃられたものの
口伝の前に少し法話があった。

般若母(智慧波羅蜜のお経)で説かれているのは
全てのものごとは
幻のような、夢のようなもので、
現れて(知覚に映って)いるけれど本質は無い。

その言葉を言うだけ、考えるだけでは役に立たない。

全てのものごとを
幻のよう、夢のよう、幽霊の街のように
実感するようでなければならない。

お経の中の言葉で
識とは、意識のことで、
想は、粗い(はっきりとした)思考をさす。
それらも全て、本質は無い。

わたし達は、幸不幸が起こる原因とともに人生を送っている。
(幸不幸を感じることなく、人生を送ることはできない)
でもそれは
ただ現れているだけのことだと知り、
訓練していけば、
次第にものごとのあり様(無我・空性)に心が慣れ、
更に、ものごとのあり様は正しいことであるから、
確信が深まっていき、
遂には大般若母を悟ることができる。

真実としてあるのではない、幻のようなものだと
経験、実体験とすることが大切だ。

そうしていると、次第に誤った思考がなくなっていき、ものごとのあり様を知る心が強くなっていく。

先ずは、
「そうなのだ」と正しく決定する心から、
(再々心を慣らしていくと)
ものごとのあり様(空性)を本当に知るようになる。

口で言うだけでは役に立たない。
心を訓練しなければならない。
そして外的条件に左右されないことが大切だ。

例えば般若経の中に、道智(大乗修行道の結果を実現するツールとなる智慧)の功徳について書かれている。
阿羅漢についても「尽漏」(輪廻に落ちるものが滅尽した)等、功徳が説かれているが、
これらを学び、実践しなければならない。
これらの功徳は、根源的にわたし達に備わっているものを、(修行を通して)「実現する」というものだ。

般若経は素晴らしい素晴らしいと、
口で言うだけでは役に立たない。
勉強しなければならないし、
実践しなければならない。
「我」は本質として成立していることはない
と口で言うだけではないのだ。

『入菩薩行論』のなかでも、
「変化(へんげ)のように我(実在)は無いので、
心を常に訓練しなさい。」
と言われている。

今日も、時々咳をなさりながらも
超高速で口伝をなさっている。

13:53に2巻目に入った。

「寝ないで聴いて下さいよ。
目の前で寝てる人がいると、
わたしも読みながら居眠りしそうになる。
力入れて読むから
頑張って聴いてて下さい。」

般若経は1番長い十万頌から。
これだけで12巻ある。

日本からの参加者は2人だけかと思っていたが、
アメリカ在住の日本人女性も1人参加していた。
彼女の名は
ちひろちゃん。
アメリカの仏教センターで
修行中だそうである。

以前は在家の求道者であったが
今はチベット尼僧の衣をつけておられ、
最初は何方か分からなかった。

男性も女性も
出家者になると雰囲気が変わるものだ。

それにしても
日本からの3人のうち、
1人はアメリカから
1人は日本に住んでおられる中国人
1人は日本とインド半々で、インドから来た。

変化球ばかりではないか。

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