菩提心の称賛《宝珠の灯》第292偈
292)意味として大乗者で
あろうと思うなら、菩提心を
生じていないものは生じさせ、
生じたものは如何なる時にも
衰えさせてはいけない。
大乗の仏の教えの修行に入る門は
菩提心。
菩提心が生じたその瞬間に、
その人は大乗者になる。
菩提心をもし失くしたら、
その瞬間に、
その人は大乗者ではなくなる。
『菩提心を失くした』と気づかなくとも、
助ける相手である全ての衆生から
誰かをうっかり外してしまうと、
その時には
もう菩提心を失くしてる。
菩提心は、
全ての衆生を助ける為に
仏陀の境地を目指す心だから。
生きていく上で
色々腹立つことはあっても、
誰かを衆生ワクから放り出さないこと。
これをしなければ、
これを言わなければ、
これをする、言う状況が
彼を取り巻いていなければ、
彼は他の衆生と全く同じ
元は純粋でありながら物事に染まってしまった
一人の衆生なのだから。