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器は(最初から)大きくしておく

敬虔な仏教徒というわけではないが
『仏教の教えは、生きてく上で役に立つ』
と思うことも多い。

その一つが
大乗仏教で説かれる「菩提心」である。

菩提心とは、
全ての衆生を助けるために
自分が必ず仏陀になるのだと決意した心。

「全ての衆生のために」
が絶対条件となっており、
誰か一人でもこの枠から外れてしまうと
菩提心はなくなる。

なので、先生方は
「どんなに嫌な奴でも、心底恨むということをしてはいけないよ。
今は無理でも、いつか彼・彼女の役に立てますようにと考えなさい。」
という。

「嘘でもいいから
『彼・彼女が幸せになりますように』
と言いなさい。祈りなさい。」
という。

一方で、
仏陀になったらどんな良いことがあるかも教えられる。

もちろん苦しみは全くない。

全てのものごとの全ての様相を
いちどきに直接に知ることができる
(一切相智)。

全ての衆生を同時に助ける事ができ、
しかも自然にできるので
大変でもなく疲れもない。

皆を助けたくて大乗の道に入るのが菩薩なので
こんなに素敵な話はない。

仏陀になるためになければならないものは
菩提心だと教えられるので
(そして、経験を通して更に深く知るので)
菩提心を死守する。

まあ、第一段階の危険地域を過ぎれば
菩提心を捨てることは起こらないので
安心できるが

初心者は気を付けて
誰一人こぼさず
何時かは助けようという気持ちを持ち続けなければならない。

ここで、一切衆生
(仏陀以外の、心を持つもの全て)
に誰と誰がいるかは
仏陀にならないと分からない。

が、
目の前の生き物は全てそれに含まれ
目に見えない幽霊や魑魅魍魎もそれに含まれ
目に見えないけどいるかもしれない宇宙人や怪物もそれに含まれる。

これがどういう考え方を育むかというと

映画に出てくる超怖い怪物に対しても
「今は仲良しになれなくても
君の幸せを祈る」
と怖がりながら祈ることになるのだ。

頭が長くて超怖いエイリアンに対して祈れるのであれば、
仮に大嫌いであっても
人型をしていれば楽に祈れる。

かように最初から祈りの対象を果てしなく広げておくと、そこに入らない者はない。
皆んなが入る。

というわけで、
仏教の教えは
心の器を大きくするのにも役に立つ。


誰かを時々怒っても良いのだ。
器の中に入れておけば。

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