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口伝5日目:恐るべし経典

本来の予定では
今日は経典のバージョンについて
シェアしようと思っていた。

ところが急に
経典には現実を大きく動かす力があるのではないか
と思われるような
不思議な経験をしているので
新鮮なうちにシェアする。

鉄は熱いうちに叩け。

今朝、口伝が始まる前に
ベンチェン僧院長の先生から
アナウンスがあった。

集まっている出家・在家の求道者達へ
敬意を表された後の、
口伝を授けて下さるサンゲェ・ニェンパ・リンポチェの体調についてのお話だった。

以前、リンポチェは経典1巻を
2時間半から3時間で読み上げた。
それをもとにして
今回の2ヶ月の口伝会を設けたが、

もしかすると期間が長くなるかもしれない。
あるいは、
リンポチェにはお身体を大切にしてもらって
全部終わらせずに機会を改めて、ということもあり得る
というお話だった。

リンポチェご自身は
「遠くからわざわざ聴きに来ている人もいるし、
宿泊環境も不自由な中で来ているのだから、
早く読み終わらなければいけない」
と皆のことを心配して
頑張ろうとしておられるのだけれど。

数年前にはひどく病気をなさって
治るまで随分時間がかかったそうだ。
リンポチェの病気は
氣の病気だった。

今は回復しているけれど、
頑張り過ぎると体調を崩されるかもしれない。
年齢も重ねられているので、
無理をせずゆっくり口伝をして下さいと
僧院の方からお願いしたのだそうだ。

拝聴していて、
さもありなんと思った。

口から言葉を発することは
氣を口から出していることでもある。

長時間超高速で経典を読み続けていれば
氣が流れすぎて
体調を崩されることも理解できる。

同じことは
長い真言を唱え続ける時にも起こる。
氣が回りすぎて
眠れなくなったりする。

そういえば、
少しお風邪を召されたようでもある。

「それでも皆んな、あまり心配な様子をしないで下さいね。
リンポチェは皆さんの様子をよく見ていらっしゃるから、不安な様子を見せると逆に焦らせてよくない。
ゆっくり落ち着いた様子で聴いていて下さい。」

と、僧院長の先生の
師への心からの敬愛が感じられる言葉をきいて
思わず拍手をしてしまった。

その後、口伝を聴きながら日課のお祈りをしている時には気がつかなかったが、
昼休みになってハッと気がついた。

そういえば、
自分はネパール滞在を伸ばせるのだろうか?

というのも、
当初の予定では1月半ばから
ブッダガヤー周辺巡礼ツアーの計画があり、
1月3日の終了予定日の直後に
ブッダガヤーへ向かうつもりでいた。

日本人の癖で
結構タイトに予定を組んでいたのだ。

もしツアーがあれば、
口伝が終わらなくてもインドへ戻らなければならない。

いや、今回全部受けなければ
経典の口伝が今生で達成できるかわからない。
お金には変えられない人生の大イベントだ。

どうしよう。

もしツアー申し込みがあったら、
巡礼のお供をするのも
皆のお役に立つことだ。
福徳を積むことにもなるだろう。

でも口伝全部受けたい。。。

そんなことを考えながら
午後の口伝を聴いていた。

僧院長の先生の言葉を受けてか、
今日のセッションは早めに終わった。
明るいうちに帰途につく。

そして道を間違えずに速やかに帰宅。

wifiを繋げる。
すると。。。

今冬のブッダガヤーツアーは
参加者が誰もいなさそう。
残念です。

という連絡が入っていた。

仕事がひとつ無くなったので
『人気なかったのかな』と少し悲しくなったが、
その後で気がついた。

あれ?
早くインドに帰らなくて良い。。。

今朝アナウンスがあって
夕方ツアーのキャンセルを知るとは
でき過ぎている。。。!

静かな驚きとともに
「全部聴いていきなさいね」
と経典から言われたようで

経典恐るべし
とじんわり感じた夕刻だった。

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