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ダラムサラ・衣食住の話

部屋に帰ってからは自炊が始まった。
これは仕事も増えるけど、
結構ありがたいものでもある。

着いたその日に友人が
皮を剥いたカボチャと
トマトとじゃがいもと人参と玉ねぎをくれた。

先生はパンとチーズと蜂蜜をくれた。

自室での1食目は
チーズと蜂蜜をはさんだパンと
紅茶だった。

午前中に買い物に出て
他の用事をしたついでに
牛から絞ってそのままペットボトルに入れてある1ℓの牛乳と、
バナナとキャベツとエシャロットと生姜を買った。

バナナは八百屋の客が
「そんなに食べるの?あんたバナナばっかり食べてるんでしょ」と驚くほど沢山。
それは1房丸ごと買ってしまうからで、
「6本」「12本」と数を数えて引き離すのがかわいそうだと思ってしまうからだ。
バナナに関しては
1房が1家族のように思えてしまう。

ともあれ複数の野菜が家にやって来た。

昼と夜は焼いたり茹でたりしてカボチャとジャガイモに火を通し、
生のトマトと玉ねぎ、エシャロットの微塵切りにチーズも混ぜて、
パンと一緒に食べれば、

ほらもうインドとは思えない美味しそうな食事が頭に浮かびませんか?

牛乳はゆっくり沸かして冷ましておけば数日もつ。
これを紅茶に入れて、日本人好みの微妙に薄くて甘くないミルクティーをつくる。

冷蔵庫には頂いた味噌も眠っているので
野菜が沢山の味噌汁だって作れる。

今朝の朝食は
裸麦と蕎麦粉とキビ粉とバナナのパンケーキと
ちょっとの蜂蜜とお茶。

これが自炊のありがたいところなのだ。
実際、日本にいた時より豊かな食事を摂っているような気がする。
上手に作れなかった時は見た目は良くないけれど、美味しい。

住処は昔ながらの古い部屋。
特別キレイでもないが、安心する場所。
ホテルやゲストハウスも素敵な所は沢山あるが
長く住むにはここが1番適している。

日本でもインドでも
帰れる場所があるのはありがたいことだ。
柔らかい布団で横になって寝られる。
身体を休めるだけでなく
心も休ませてくれる。

台所から風呂場までバケツで水を運んだり
重い荷物を運ぶ時には階段がやや長いと感じたり
帰宅2日目にしてタンクの水が無くなったり
少し不便はあるものの

落ち着けるのは自分の部屋。
仕事もはかどる。

インドでのお洋服は
簡単で動きやすい方が性に合っている。
なので外回りの時はジーンズとシャツが多い。
時々キレイな服を着ていると驚かれる。

ダラムサラの多くの人が衣装を整えるのは
主にロサルと呼ばれる新年と
ダライ・ラマ法王への長寿の法要や謁見の時。

多くのチベット人家庭では(特に子どもがいると)洗濯物が非常に多い。
毎日着る服を取り換えていて、
オシャレで綺麗好きな人々ももちろん多い。

一方、お坊さん達はほとんどの場合、
外側の僧衣はあまり変えない。
同級生に至っては
「袴は1ヶ月洗っていない」
と言っていた。

そして筆者はお坊さんと一緒にいた時間が
あまりにも長い。

昨日、チベットの民族衣装チュパを作っているお姉さん達のお店に行ってきた。
日本からの友人が、できあがっているチュパをご所望であればお連れしようと思い
休日の確認に行ったのだが、

そこのお姉さんに
「この人は派手なのが全く好きじゃないから」
と言われてしまった。
実はそうでもないのだけど。

地味に見えるんかな。
まあそうだろう。

さて、今日は日本からツアーの皆さんがダラムサラ入りするので、
ダラムサラ婦人会の皆さんと一緒に
空港へお出迎えに行く。

地味に見えるかもしれない現地スタッフ出動。

ダラムサラの衣食住を
堪能してもらえると良いな。

皆さんも是非どうぞ!

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