
菩提心の称賛《宝珠の灯》第285〜291偈
285)菩提心の薬を摂れば、
全く煩悩の、全ての病が治る。
それ故に輪廻には、これに似た
他の薬は無いと疑いはない。
286)耐え難い病によって
苦しんではいようとも、
最高の菩提心を努めて修習したまえ。
酷い熱さに苦しめられた者達が
雪解け水を想うように。
287)天空に等しい衆生の幸せを望むなら
菩提心を大切に保ちたまえ。
天空に等しい衆生に役立ちたいと望むなら
菩提心を大切に保ちたまえ。
288)菩提心を修さなければ、仏陀に
なっておらず、ならず、
なるだろうことはない。
それ故に、仏陀になりたいと望む者が
菩提心の種子を得る。
289)我(を実在すると)見(る見解)の
真っ暗闇を
はらう日光をあてる菩提心。
明光から明光へ行く者達が
これを修することは、ひたすら善いことだ。
290)菩提心が痛みを取り除く。
菩提心が害意を破壊する。
菩提心が不快をはらう。
菩提心が恐れを捨て去る。
291)人々を残らず満悦させることは
最高の成就者であっても難しいのである。
自らに菩提心があれば
概ね喜ばれるようになる。
明日の日曜日に更新しようと思っていたが、
朝から巡礼に行くことになった。
釈尊が仏陀になる前に、
老いて痩せ細った母虎に
自らの身体を喰わせて
母子の虎を餓えから救った場所、
タクモ・ルジン(སྟག་མོ་ལུས་སྦྱིན།)
ネパールでは
ナモブッダ(Namobuddha)
と呼ばれている。
来週は移動も多い。
次回はさ来週日曜日に。
世の中は移り変わっていくけれど、
自分の心はいつも自分とともにある。
自心の幸せを
自分で作っていこう。