菩提心の称賛《宝珠の灯》第354偈
354)自らの心に修習させるために
この菩提心のあり方を説いた。
ここに誤りの部分があるならば、
仏菩薩の御前で懺悔する。
思いを文字に写すことで
朧げであったことが
はっきりと形を現すこともある。
特に形の無いものごとは
考えている自分自身も
あやふやだったり
時々は気持ちが逸れてしまう。
心をその方向に集中させるために
言葉を綴ることは役に立つ。
他者にそれを伝えようとすることも
大切なことであろうが
先ず自心が
自然にその状態になっていること。
清浄な水源から
清らかな水は溢れ出す。
間違いだってあるかもしれないけれど
厳密にいって
言葉で意図通りの
全く正しい意味を伝えることは
非常に難しい。
話し手と聞き手の
言葉に対する意味付けや
言葉に関する経験が
全く同じことはあり得ないから。
それでも
どうしても伝えたいことを
著者達は伝えるものなのだろう。
「間違ってたらごめんなさい」
といいながら。