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megmat
菩提心の称賛《宝珠の灯》第129偈
129)偉大なる善行は、如何なるものであろうと、
菩提心なく達成することは難しい。
如意牛なく、
心願成就は難しい。
それによって心が健全になる者が多ければ多いほど、
その善行は大きなものとなる。
幸せにしたい相手が多ければ多いほど、
その善行は大きなものとなる。
さまざまな考え方、あり方の生きものがいる中で、
利益を受けとる者が多ければ多いほど、
その善行は大きなものとなる。
菩提心は、それらを最初から視野におさめている。
心願を成就する者は、
それを成就させるだけの後ろ盾がある。
それは智慧でもあるし、福徳でもある。
賢さと方便が揃った後で、
縁を上手く回してくれる何かが必要になる。
その部分を如意牛で象徴したのだろう。
個人的には、
自分の望みを達成するための牝牛は、
野原で放牧しておけばよい、
と思う。