【2024年8月版】デットファイナンスに興味がある財務担当者向けお薦め参考文献 ロールモデル編

松崎半三郎

貿易商から森永の支配人に転じて経理・営業を担い、二代目社長として戦中戦後を乗り越えた稀代の経営者の記録です。明治・大正期に海外から原材料や生産設備を輸入するために金融面も含めて奔走する場面を読むと、胸が熱くなります。

わが師としての松下幸之助

松下の大番頭と称され、松下幸之助が「さん付け」で呼んだとも言われる経営者の本です。乾電池工場に勤務していた時代に世界恐慌を生き抜き、松下電器に入社。同社の経理規程の作成者でもあり、松下幸之助の後を継いで会長職に就いたビジネスパーソンの言葉には重みがあります。

経営に終わりはない

「おれは金はもってないけれど、金はつくるよ」と本田宗一郎へ告げた材木商。この言葉を読んで衝撃を受け、財務職として同じ言葉を言える自信があるか、いつも自問自答しています。私の憧れの経営者。

新版 日本永代蔵 現代語訳付き

日本最古の経済小説。巻三の「煎じやう常とはかはる問薬」の一節が特に秀逸で、稼ぎ方のコツを薬の調合になぞらえて紹介しているのですが、私は人間の体力限界・物理限界について説いていると理解しています。いつでも見返せるよう、手帳に挟んで持ち歩いています。

(敬称略)
(順不同)

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