【2024年6月版】デットファイナンスに興味がある財務担当者向けお薦め参考文献 実務編① 制度解説

東京マネー・マーケット 第8版

2019年11月発行。
短期金融市場についての解説書です。金融機関が日頃の資金をどのように融通しているのか、垣間見ることができます。歴代日銀総裁在任中のイールドカーブというグラフが要注目で、1990年代初頭には6%台だったリスクフリーレートが、1990年代末期に1%以下まで暴落する様を見て取れます。デットファイナンス界隈には「負債は可能な限り圧縮すべし」という立場の専門家と「借りられるだけ借りるべし」という意見の専門家がおりますが、1990年代以前の時代を経験しているか否かがポイントだと言えそうです。

信用保証協会の保証【第5版】

信用保証の仕組みを知りたい場合に役立つ教科書です。

財務制限条項の実態・影響・役割―債務契約における会計情報の活用

デットファイナンスにおける財務制限条項(コベナンツ)について解説しています。財務制限条項は、信用力の低い(借入余力の小さい)企業が融資を受ける際に、金利水準や保証・担保に加えて更に譲歩する内容を指します。過去には配当制限や追加借入制限が課せられることが多かったものの、最近はEBITDA等のキャッシュフローを意識した内容が多く利用されていると紹介されています。

(順不同)

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