【2023-2024】マイナビニュース連載 人気記事TOP5『中小企業デットファイナンスの新潮流』編

『中小企業デットファイナンスの新潮流』の連載は、前連載が50回を迎えたことを機にリニューアルして、2022年から始めました。2024年9月以降に配信された記事を除くかたちでランキングを作成しています。23本の記事の中からTOP5を紹介いたします。
(集計期間:2023年から2024年にかけて。およそ1年半)

第1位 融資のコストを比較する方法

政策金利が上昇する前の時期に書いた文章ですが、融資を受ける際に企業が支払う費用の構造について説明しているので、コスト増の時代に最も多く読んでいただいたようです。シンジケートローンを組む際の手数料は、中小企業金融においては少数なので説明を割愛しております。

第2位 売上高の規模だけでは融資金額が決まらない理由

売上高が大きくても利益が小さければ、返済余力が乏しいと見做されて大きな金額を借りることが難しいです。利幅が小さければ、急激な円安による輸入品の価格高騰、戦争による物流費高騰といった事象によって簡単に赤字へと転落してしまいます。融資の審査では売上高も利益も見られていることを、あらためてではございますが解説しました。

第3位 保証の最新動向

2022年11月に策定された「スタートアップ育成5か年計画」を受けて、2023年にスタートアップ創出促進保証制度(SSS保証)が創設されました。同時期に「東京都動産・債権担保融資制度」が拡充され新しい制度融資が始まったので、筆者自身の勉強も兼ねて執筆しました。政府がコロナ禍後も企業の資金繰り支援に注力し続けている印象を受けています。

第4位 レベニュー・ベースド・ファイナンス

レベニュー・ベースド・ファイナンスは従来のファクタリングと何が異なるのだろう、なぜ急に登場したのだろうという疑問を追いかけて記事にしました。2020年に改正された民法の条文に根拠があるのだろうなと当たりをつけた直後に、参加した勉強会でレベニュー・ベースド・ファイナンスの企業と出会えたことが幸運でした。

第5位 2023年版 財務担当者へお薦めする参考文献

年末恒例の文献紹介の記事では、他の専門家が取り上げない資料を毎年1冊は紹介したいと思って、十年以上前の良著を探し出そうと意地になっています。出会った古典を読む度に、知らない言葉が見つかります。新しく得たキーワードで調査を進めると更に世界が広がるので面白いです。

まとめ

融資を構成する各要素(ここでは金利・金額・保証)がどのようなルールに基づいて決まるのか、情報を求めていらっしゃる読者の方が多かったのかなと推察しております。レベニュー・ベースド・ファイナンスの記事へのアクセスが多かったことから、2024年秋から再開したシリーズでは新しい金融サービスに関するインタビュー記事を増やしました。参考文献リストをチェックしていただいていることも含め、財務職の皆様の知識欲に応えたいと思っております。

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