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セクシーな人

セクシーな人。
といってもいろんなセクシーさがある。

その一つに、ワイルドさがあると思う。
そしてワイルドさとは素直さ、正直さだと思う。

拗らせていないこと。
抑圧していないこと。
我慢していないこと。
嘘をついていないこと。

それらがすべてセクシーさにつながると思う。


素直さは、身体の衝動についてもいえる。
身体の衝動を、押し込めない。
捻じ曲げない。
誤魔化さない。

好きだと感じた。
魅力的だと感じた。
欲しいと感じた。

そういった感覚に正直であること。
なかったことにしないこと。
ないフリをしないこと。
少なくとも、それを自分で認めていること。

そういう人に、私は野生を感じる。

魅力的だと感じる。

セクシーだと感じる。


そこに、逃げがない人。
腰が引けていない人。
隠れる気がない人。

つまり、安全圏から撃ってくる気がない、身体を見せて、顔を見せて、正体を、本音をあらわにして、それで「そちらは?」と訊いてくる。

だからといって無理矢理奪う気もない。
あくまで対等でフェアな姿勢を貫く。
陰湿ではない。
引き際は心得ている。
もちろん、性愛であれば多少の媚はあるとしても。

その正直さ、強さ。
卑しさのなさ。
美しさ。
高潔さ。


私は、相手の中に高潔さと野生を同時に見ると、セクシーだと感じる。
美しい人だなと思う。
男女は関係ない。

美しい人、魂が美しい人だと感じる。


その面では。

そして、だからどうするというわけでもないのだけど、
どうこうならなかったとしても、私の中には、魂の美しい人として記憶される。

そのピュアさが。

駆け引きのなさが。


セクシーな人。

私はあなたのその部分をずっと憶えている。


ありがとう。

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