イギリスのEU離脱
4月16日は どうもアコニチンです。
イギリスのEU離脱についてまとめました。イギリス(Britain)+出口(Exit)でブレグジットとも呼ばれています。これは財政が不安定なギリシャ(Greece)がEUを出ていくことを意味するグレグジットから派生しているとも言われています。
いつ離脱したか
イギリスは2020年12月31日午後11時(日本時間2021年2月1日午後8時)に完全離脱した。
イギリスはEU規則に従うのをやめ、移動や貿易、移民や安全保障の協力関係などに関するEUとの新しい協定が施行された。
なぜ離脱したいのか
イギリスにEUのルールに従いたくないという思いがあったから。特に、EU加盟国から移動してくる移民の問題が大きかった。
貿易。EU外の国との貿易は「イギリス」ではなく「EU」として行っていた。イギリスにとって得意な産業や守りたい産業があり、独自に貿易を行いたかった。
移民の問題
EU内からの移民の数は2016年の国民投票まで増え続けている。2012年に入ってきた移民の数は約8万人なのに対して3016年は約18万人ほどである。
諸外国からイギリスに入る場合には国境検査が必要だが、EU内からの場合には必要がなく気軽に入ってこれていた。移民の数の制限もできず困っていた。
移民は税金を払うなどの義務を果たしている代わりに行政サービスを受けられる。
離脱したくない理由
北アイルランドとアイルランドの間に壁ができてしまう。
イギリスは本土(グレートブリテン島)と北アイルランドの二つの島からなっている。アイルランドと北アイルランドは同じ島内にあり、この2つの地域に壁を設けたくなかった。
国民投票の結果
EUに残るべき・・・ロンドン周辺、スコットランド
EUから離脱すべき・・・大都会以外
離脱までの流れ
1973年1月 イギリスがEC(EUの前進組織)に加盟
1975年 EC離脱をめぐる国民投票で残留が承認。
2008年 EUの共通通貨であるユーロは導入せずポンドの利用を継続する。
2016年6月 国民投票で51.9%がEU離脱を支持
2019年3月 当初の予定では離脱する予定だったが延期になった
2020年1月 EUから離脱。1年間の移行期間を設けた。
2020年12月 EUから完全に離脱
イギリスの首相
2016年7月~2019年7月 テリーザ・メイ前首相
マーガレット・サッチャー以来、史上2人目の女性首相。国民投票の結果をうけEU離脱に尽力する。
2019年7月~ ボリス・ジョンソン首相
EU離脱を推進してきた。前ロンドン市長。イギリスが「自由を手にした」と祝い、国民投票から4年半をかけて完了した離脱プロセスが終了した今、イギリスは「EUの友人たちとは違うやり方が自由に選べるし、必要ならばもっと良いやり方ができるようになった」と強調した。
日本への影響
貿易の問題。イギリスに拠点を持つ日本企業は約1000社あり、会社の機能を他国に移すなど対策をとる必要がある。
たとえば、ホンダはイギリスでの完全車生産を2021年に中止した。パナソニックはヨーロッパ統括拠点をイギリスからオランダに移した。
意見、感想
イギリスはEUから離脱するにあたって様々なドラマがあって面白かった。移民と言えばアフリカなど経済状況が芳しくない国からの移動ばかりかと思っていたが、EUに加盟している国内でも移民が多くて驚いた。現在のイギリスとEUの関係が気になった。
参考にしたサイト
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