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『銀木犀』という高齢者住宅と僕

まず、『銀木犀』というサービス付き高齢者住宅(以下、サ高住)はご存知ですか?初めて聞いた方は、一度ホームページを覗いてみて下さい。

ところで、今回は出歩く薬剤師である僕と『銀木犀』との関係を少しと、そこで気付いたことを書きたいと思います。

①『銀木犀』との出会い

出歩く薬剤師としてプライベートの活動をする傍ら、本業は病院で薬剤師をやっています。月1回開催している地域のケアラーズカフェで、年に1回対話多めのセミナーをさせてもらっています。(このセミナーは本業の一環です。)

たまたま、およそ2年前にこのカフェで出会った地域包括支援センターの職員さんに、
「多世代が交われる場所ってどこかないですか?」
って、聞いていました。

◆僕が多世代にこだわる理由
僕の家族には、祖母と両親、姉、そして甥っ子姪っ子がいます。
それぞれの関わり方を見て感じたことがあります。
年の差が大きいほど、多世代間の効果が非常に大きい!
母と祖母と僕が一時期同居していたころ、普段は仲の良い母と祖母ですが時には喧嘩もすることがありました。子であり孫である僕が間を取り持つことで家庭内の平和が保たれることも度々ありました。
しかし、それ以上に衝撃なのは当時幼稚園児ぐらいの姪っ子が来ると、祖母は普段見せない笑顔を見せ、しっかりします。
他方で、姪っ子が小学生と成長していくと、だんだん身体が動かなくなる祖母に対して優しく接していました。

お年寄りは子どもを見ると笑顔になり、
子どもはお年寄りとふれあうと優しさを覚えます。

話はそれましたが、このようないきさつで多世代交流がこれからの社会では重要にだと感じていました。

その職員さんから、
「そう言えば、先日駄菓子屋をやっているサ高住があるのをテレビで見たよ」と教えてくれました。

調べてみると、駄菓子屋を併設しているサ高住が本日主役の『銀木犀』であり、僕がに興味を持った瞬間でした。

②『銀木犀』見学

早速、見学に行きたいと思いました。
調べると、『銀木犀』の元職員や『銀木犀』を運営しているシルバーウッドの社長と繋がりのある友人がいました。友人に紹介をお願いしたところ、直接お願いしてみたら?と言われました。

友人を信じて、シルバーウッドの社長である下河原さんのFacebookアカウントを探し、直接メッセージをしてみました。(折り紙を持つ前ですねw)

はじめまして。
いきなりのメッセージ失礼いたします。
どうしても、下河原様とおつながりなりたくメッセージしました。
現在、病院で薬剤師をしております、川嶋直人と申し上げます。
私が行く行く取り組みたいと思っていることを申し上げると、下河原様が運営されている施設を見学した方が良いのではないかとのご意見を多く頂いております。
私は、寂しがり屋で常に孤独を感じております。
また、世の中には、孤独死、独居、弧食、子育ての孤立など多くの孤独が問題になっています。
貴施設では、施設という場所を利用して、利用者以外にも利用できるようにし、新たなコミュニケーションの場を形成されていると伺いました。
私は、お年寄りと子どもがつながるコミュニティを多く作れたらいいなと考えています。
薬剤師としてのツールもあるので、何かいかしていければとも考えています。

すると・・・
返事をいただきました!!!

数ある『銀木犀』の中で、浦安の見学を薦めてくれました。

銀木犀<浦安>に直接メールをして、2017年10月24日に見学をしました。

◆見学の感想
祖父母が有料老人ホームと特養に入所しているので、高齢者施設へのイメージがある程度持っていた僕にって衝撃の連続でした。
①入り口が施錠されていない(認知機能が低下している住民もいます)
②住民、職員、家族、医療従事者以外に身内以外の子どもがたくさん共有スペースに!!!のびのびと駄菓子を食べたり、ゲームをしたり、おしゃべりをしたり。
③建物と内装がおしゃれ。
④僕が住みたいと思った。

そして何よりも印象的だったのが

みんなの表情

笑顔にあふれた場所に感動しました。

③『銀木犀』を見学後

すっかり『銀木犀』に心が奪われた僕は、休みの日に電車に揺られること片道1時間半、駄菓子を買いに浦安まで何度か遊びに行って、住民さんと喋ってみたり、子どもたちとわいわいしていました。

過去のFacebook投稿を探し出すと、めちゃくちゃいってるやん!!!って思いましたwww

かなり心が動いたみたいですね!!!

④『銀木犀』でイベント

2017年12月から毎月1回、2019年7月で20回目を迎えた
「薬剤師かわしーのおりがみ交流会@銀木犀」

このイベントの始まりは、意外な理由!?

2017年11月よりFacebookグループにて「おりがみ部」を創部

おりがみ部の成り立ちと概要は気が向けば・・・
前回の記事でも言っていたようなwww

ある日、友人より「イベントでクリスマスツリーの飾りを折り紙で作りたいんだけど、教えてくれない?」と言われました。

「おりがみ部」を創部した僕ですがここだけの話、

おりがみ得意ではないんですwww

一緒に学べる場を作ろうとなり、練習できる場所を探していました。

カフェでやってもいいけど、場所代や飲み物代がかかるな・・・
2人でやるなら良いけど、色んな人も巻き込みたいな・・・
そもそもこれをきっかけに多世代交流できないかな?

いろいろ考えた結果、『銀木犀』ってとてもベストな場所ではないかな?って思いました。
何度か、『銀木犀<浦安>』には遊びに行っており、所長に聞いてみました。

使ってもらっていいよ。
場所代も必要ないよ。

と返答頂き、快く提案を受け入れてくれました。

僕は、住民さんや地域の方でやりたい人は誰でも受け入れることをお約束させていただきました。

このような経緯で、2017年12月に「第1回おりがみ交流会」が開催されました。(生まれてはじめての主催イベント!!!)

現在では、『銀木犀』だけでも20回のイベントをさせていただきました。
当初、思い描いていたものを表現できているか分かりかねますが、『銀木犀』という場を借りることで、お年寄りと働き世代、そして子どもがおりがみというツールで交わる瞬間を作ることができています。

最近では、地域でも認知されはじめ、近くに住むおばさんも参加してくれています。

ちなみ、『銀木犀<浦安>』のブログにも度々登場していますwww

更に嬉しいことに、薬剤師として頼ってくれる方も出てきました。ゆるりと折り紙を通して出会った方々が気軽に質問のできる医療者になれたのは、出歩く薬剤師としての成果の一つです。

④『銀木犀』

『銀木犀』に2年近く通い続けて、より多くの方に『銀木犀』を知ってもらいたいと思いました。

そこで、8月17日に見学ツアーを企画しました。
下記、イベントページと登録フォーム

イベントページでの紹介文が、2年間通い続けて気付いたことを凝縮していたので、引用してみました。

銀木犀<浦安>は、高齢者住宅にも関わらず、出入り自由で施錠をしていません。しかも、毎日多くの子どもやその親たちが憩いの場として利用しています。訪れる目的は、サ高住にも関わらず駄菓子屋を併設しており、駄菓子の購入でした。ところが、オープンしてから3年ほど経つと目的は駄菓子よりも、共有スペースの居心地の良さへと変化しており、ママ友や子どもたちの居場所となっています。
多世代交流を目的としたイベントはほとんどありませんが、自然と生まれる地域(特に子ども)と住民の交わりは緩やかであり、お互いを尊重し合う程よい距離感があります。
子どもたちは、身近にお年寄りがいることで優しさを学び、お年寄りは孫・ひ孫を見るように微笑むきっかけとなっています。

この文を書いてみて、『銀木犀』には僕の理想がちりばめられていることに改めて気づきました。

『銀木犀』のような緩やかな多世代交流ができる場所が増えるように取り組みたいです。

⑤最後に

僕は健康に最も重要なのは

愛情で満たされた笑顔

だと思っています。

多世代にこだわる理由は、年の差が大きいほど、お年寄りの笑顔が生まれやすいんです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

『銀木犀』をもっと知りたい方は下記の記事も目を通してください。


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