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「子どもの勉強」ではダメな理由

記事の長さはおよそ1,700文字。2〜3分程度で読めます。


前回の振り返り


前回の投稿で、
ぼくの考える「義務教育的」「受験勉強的」な学びの特徴を整理し、
それらを総称して「子どもの勉強」と名づけました。

前回の投稿へのリンク:


今回は、
慣れ親しんでいる「子どもの勉強」方法を続けることが、
なぜ大人にとって最適な学びかたとはいえないのかを考えます。


大人になってから学ぶこと


みなさんは学校を卒業したあと、
どんなことを勉強しましたか?

大きく分けると、
「仕事」と「生活」に関すること
多いのではないかと思います。

「仕事」関連
・現在の「業務に直接役立つ」こと
・将来の「キャリアアップ」に役立つこと など


「生活」関連
「教養」を高めること
「お金」に関すること
「健康」に関すること
「家事・育児」に関すること など


これら大人になってから学ぶことには、
子ども時代の勉強と比べて特徴が3つあります。


大人になって学ぶことの特徴

◉ 正しい答え(正解)がない
◉ 暗記しなくてもいい
◉ 知ってるだけではダメ


◉ 正しい答え(正解)がない


子ども時代の勉強には、正しい答え(正解)があります。

1+1=2が正解で、これ以外はありません。

一方、大人になってから学ぶものには正解がありません。

例えば仕事であれば、それぞれの時代に「流行り」の考え方があります。
今でいえば「DX」「SDGs」「ダイバシティ」あたりでしょうか。

でもこれらは、あくまでも考え方の一つであって、
採用したすべての会社のビジネスがうまくいく「正解」ではありません。

各社が「考え方」をもとにして、自社に最適な方法論を考える必要があります。

「ライフ」に関連するものも同じです。
・どんな教養を高めたいのか。
・お金をどうしたいのか。(増やすのか、守るのか)
・子どもをどんなふうに育てたいのか。

全員に共通する「正解」はないですよね。


◉ 暗記しなくてもいい


「子どもの勉強」は、
入試や中間・期末テストなど決められた場所で、
覚えたものをアウトプットする必要があります。

試験会場で教科書などを見ることは認められないため、
勉強した内容を覚えておく必要があります。
こっそり教科書をみると「カンニング」になってしまいますよね。


でも資格試験などを除けば、大人の学びにカンニングはありません
覚えていなくても、必要になったときに調べればいい

仮に知らなくても、思いつくキーワードをネットに入力すれば、
1秒もかからず関連する情報が山のように出てきます。

すべてを暗記する必要はないですよね。


◉ 知ってるだけではダメ


先ほど「子どもの勉強」は覚える必要があり、
大人の学びでは暗記は不要と言いました。

逆にいえば「子どもの勉強」は暗記さえすればいいんですね。

「微分・積分」や「フレミングの左手の法則」「ドップラー効果」など、
覚えてさえいれば、答案用紙に正解を書けます。
どこで・どんな風に使うのか、使い道がわからなくてもいいんですよね。


でも大人になってからの学びでは、知ってるだけではダメです。
実際に使って成果につなげる必要があります。


例えばコーチングや1on1であれば、
ただコーチングのやり方を知っているだけでは不十分です。

実際に現場で試して部下のやる気を高め、
担当部門の業績がよくなって初めて、学びに価値が生まれます


成果とは、
「仕事」であれば、ビジネスをよくすること。
「生活」であれば、生活をを豊かにすること。

つまり、幸せな人生を過ごすことです。


まとめ


ここまで見てきたように、大人になってから学ぶことと、
子ども時代に勉強することには大きな違いがあるため、
「大人の学び」には「子どもの勉強」方法が最適とはいえません。


次回のテーマ


では「大人の学び」にはどんな方法が最適なのか?
次回はその点を掘り下げていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


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美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。