「子どもの勉強」
記事の長さはおよそ1,500文字。2〜3分程度で読めます。
前回の振り返り
前回の投稿で、
「大人の学びかたも、『義務教育的』『受験勉強的』な方法が最適なのか」
と「問い」を立てました。
前回の投稿へのリンク:
「問い」を深めていくにあたって、
まずぼくの考える「義務教育的」「受験勉強的」な学び
とはどういうものかを整理します。
「義務教育的」な学び
「義務教育的」な学びを整理するため、
日本での教育の基礎になっている『教育基本法』を確認しました。
その中では、こんなことが謳われています。
(平成18年改正版の『教育基本法』より一部抜粋)
教育の機会均等
第四条 すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。
義務教育
第五条 国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。
2 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。
学校教育
第六条2 学校においては、教育の目標が達成されるよう、教育を受ける者の心身の発達に応じて、体系的な教育が組織的に行われなければならない。
文部科学省「教育基本法(条文)」へのリンク:
つまり「義務教育的」な学びとは、
社会の一員として必要となる基本的な資質(一般常識)を覚えることであり、
学校は、その目標をすべての国民に対して等しく実現するための方法で運営される場所。
といえます。
「受験勉強的」な学び
高校入試でも、大学入試でも、
受験勉強を経験したことがある方ならご存じのように、
受験勉強のキモは、試験に出る問題の「答え」や解き方を多く覚え、
それを時間内に正確にできるだけ多く回答できるようになることです。
入試の範囲はものすごく広いので、
「なんの役に立つんだろう?」などと考えず、
教科書に書かれていることをひたすら暗記する
ことが最も効果的な勉強法です。
つまり「受験勉強」的な学びとは、
教えられたことには疑問を持たず、
試験に出る「答え」をひたすら暗記することです。
第一志望の大学に合格しなかったぼくが、
受験勉強のキモを語っても説得力はありませんが。(苦笑)
まとめ
まとめます。
ぼくの考える「義務教育的」「受験勉強的」な学びとは、
一般常識にしろ受験の問題にしろ、
正しい「答え」といわれるものを疑問を持たず覚えること。
そして学校での教えかたとは、
すべて国民という大人数に等しく覚えてもらうために
もっとも効率的と思われる方法。
※これ以降、「義務教育的」「受験勉強的」な学びかた、
それを実現するための学校での教えかたを総称して、
答えを覚えるための勉強=「子どもの勉強」と呼びます。
「子どもの勉強」の特徴
ぼくの考える「子どもの勉強」の特徴を、
5W1Hで整理してみました。
多くの方が長い学校生活を通じて、
「子どもの勉強」方法を身につけられていると思います。
せっかく馴染んでいるこの方法を、
大人になってからも続けることが、
なぜ最適な学びかたとはいえないんでしょうか?
どんな不都合があるんでしょうか?
次回その点について掘り下げていきます。
ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)