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「ひとつ」じゃない強さ (2022/8/17)
記事の長さはおよそ1,400文字。2〜3分程度で読めます。
【教育岩盤 漂流する入試②】
難関高、細る逆転の道
一貫校強く「大器晩成」不利
記事のポイント
多くの大学で偏差値が意味を失う一方、最難関大への競争は激化。「二極化」が一段と進む。
行き過ぎた競争は受験準備を前倒しで始めた子が有利になり、周囲より遅れて能力を発揮する大器晩成型は不利になる構図を生みかねない。
進学実績を伸ばしたい高校側の思惑が拍車をかける。
一環教育を徹底するため、東京都内の有力私立中高の一部では19年度以降、次々に高校からの募集を停止。東京や千葉の公立一貫校でも同様の動きが進む。
こうした状況を危惧する声は絶えない。
日本のエリート選抜は筆記中心の画一的な試験が中心だった。
しかし社会のデジタル化が急速に進む21世紀は、柔軟な発想で新たなイノベーションを生み出せる「知」の力が国力を左右する時代になっている。
幼少期から塾に通い、ひたすら回答スキルを磨き上げた受験エリートで今後も通用するのか。懸念する声は多いのに難関大学の入試は旧態依然だ。受験生の意識も変わらない。
変化の兆しはある。国内のしがらみを超越し時代のニーズにも敏感な海外大学に、日本の高校から直接進学する生徒が目立ってきたことだ。
明治維新や戦後改革など日本の転換点には常に開発の存在があった。難関大の入試を変えるのもなやつなのかもしれない。
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こんなふうに考えた
一貫教育を徹底するため、早めの選抜を行う学校が増えているようです。
選抜の早期化がさらに進むと、
小さい頃は「早生まれ」は不利なんて説もあるので、
その辺りまで考える親御さんが増えそうですね。
私も早生まれです。
だから学校の成績が良くなったんですね。
この歳になってやっと気付きました(笑)
私は、選抜時期については、この記事にあるように
早くしてもいいし、逆に遅くしてもいいという考えです。
選抜内容も、これまで通りの筆記試験でもいいし、
学業や部活、ボランティアなどを総合的に評価するものでも、
運動の成績だけを評価するものでもいい。
各校がそれぞれの価値観や信念、育てたい生徒・学生像を思い浮かべ、
それを実現するために最もふさわしい選抜方法を選べばいいと考えます。
そして選抜方法以上に大事なことは、その選抜基準を公に公開すること。
「我が校は◯◯な生徒の育成を目指しています。
なので△△の選抜方法を採用しています」
数年前に一部の私立の医学部で、
女性や浪人生を不利に扱ったことが問題になったことがありました。
関連新聞記事へのリンク:
この件で私が一番問題と感じるのは、
試験の点数だけで合否を決めないことを公にしていなかったこと、
黙ってコソコソやっていたことです。
学校でも企業でも、民間の団体が各自の価値観に基づいて
独自の基準を決めることは悪いことではありません。
それによる悪影響も含めて、
それぞれの団体が独自の基準を採用するのであれば、
尊重されるべきです。
(法に触れないことは大前提)
そしてその基準を堂々と公に公開すればいい。
一番良くないのは、
すべての学校が同じ選抜基準になってしまうことです。
「人の行く裏に道あり花の道」(株式投資の格言)
画一的な選抜基準からは、
「柔軟な発想で新たなイノベーションを生み出せる『知』の力」は
生まれてこないですよね。
本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。
みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川
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