会社設立1期目のまとめ ー 「総括」
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前回と前々回の投稿で、2022年12月末に終了したディアログ合同会社
第1期の「売上実績」と「経費実績」をお知らせしました。
前回のリンク
前々回のリンク
今回は、第1期を総括します。
1期目の総括
2022年3月18日に会社を設立し、5月1日から本格的に活動を開始。
8ヶ月にわたったディアログ合同会社第1期が終了しました。
1期目を言葉で表せば「充実」の一言につきます。
初めての起業で慣れないことや知らないことも数多くありましたし、
ほとんど売上がない状態が数ヶ月も続きました。
それでも新しいことに出会い・学べて、
毎日が「充実」していると感じました。
自分の価値観に従って主体性を持って取り組めば、
すぐに結果につながらなかったとしても、
「充実」していると感じられることを改めて実感しました。
結果として1期目に行った仕事は、
他の方からの依頼を受けた仕事のみで、
独自コンテンツの提供はありませんでした。
起業にあたっての計画の中で、
独自コンテンツ提供以外の仕事を
”ライス・ワーク”(≒食べるための仕事)と表現しました。
でも実際にやってみると”ライス・ワーク”も
自分の強み・得意を活かせる仕事には変わりがないので、
とても楽しくて”ライフ・ワーク”のようでした。
起業生活で感じたこと
8ヶ月の起業生活のなかで、
いろんな発見や学びがありました。
特にぼくが強く感じた3点をご紹介します。
◉ 自分から動かないと何も始まらない
会社員であれば、
朝会社に行けば毎日仕事があります。
そしてひとつの仕事が終われば、
上司から次の仕事が与えられます。
(自分から頼まなくても)
でも起業すると
自分から動かないと何も始まりません。
ただ待っていても誰も声をかけてくれません。
仕事(=案件)が自動的に降ってくることはありません。
仕事を得るためには、自分から積極的に動く必要があります。
「仕事は与えられるものではなく得るもの」
だということを、あらためて実感します。
会社員時代には、
新しい仕事を振られると”イヤだな”と思うこともありました。
でも起業すると、
新しい仕事を得られることへの意識が180度変わります。
仕事は自分から動いた結果として得られるものなので、
新規の案件が取れたら嬉しいですし、
指名で依頼がきたり、以前仕事をした方から
リピートで依頼を受けられればもっと嬉しいです。
案件をとったあとの仕事への取り組みかた、
「成果」に関しても同じです。
依頼された仕事であっても、ただ言われた通りにやるのではない。
先方の期待や目指すものを理解しつつ、
自分から積極的に新たなバリューを入れていこうという意識が強く働きます。
そして「仕事は与えられるものではなく得るもの」
だと強く自覚することで、
会社の数字に対してリアリティが生まれました。
売上、コストといった科目の意味、
それぞれの科目のつながり、
時間の使い方と売上やコストの関連性 など。
会社の数字(経営数字)を単なる”値”としてではなく、
動きのあるリアルなものとして考えられるようになりました。
無駄なコストの削減を考えることに加えて、
売上や収益との関連性のなかでコストを考える。
(売上をあげるために必要なコストはしっかりかける)会社の数字により大きなインパクトが与えられる
自分の時間の使い方を考える。
(売上に繋がらない作業時間=コストは思った以上に多い)
ぼくはUS CPA(米国公認会計士)の勉強をしたことがあるので、
会社の数字については、ある程度は理解しているつもりでした。
でも起業して自分の会社の数字を見るようになると、
当時よりもさらに経営数字をリアルに考えられるようになりました。
これは大きな収穫でした。
◉ 余裕を持っておく
精神的・肉体的のみならず、
金銭的にも能力的にも余裕を持っておくことが
とても大事だと感じました。
金銭的に余裕がなければ、
本当は気乗りしない”イヤな”仕事であっても、
お金のためにやらなくてはならない場合が出てきます。
(まさに”ライス”・ワーク)
でも金銭的に余裕があれば、
イヤな仕事は断ることができます。
心からやりたいと思える仕事だけを
選んでやることができるのです。
やりたい仕事をやる
→ モチベーション高く仕事ができる
→ 高い成果を残せる
→ お客様に喜んでもらえる
→ 次の仕事につながる
という好循環が生まれます。
目の前の小金を得るために、
イヤイヤ仕事をして仕事の品質を落とす。
そしていちばん大事な「信頼」を失う。
こんな事態を起こさないように、
ある態度の金銭的な余裕を持って起業する。
特にある程度の年齢になってからの起業にはおすすめです。
余裕が必要なのは金銭面だけではありません。
能力面でも余裕を持っておくことは大事です。
例えば、時速200km出せる車が100kmで走るのと、
最高速度100kmの車が100kmで走るのとでは余裕がまったく違います。
最大のパワーを使い続けないと対応できないような仕事は長くは続きません。
普段は巡航速度で走っているからこそ、
ストレッチ・アサイン(現状の能力を少し上回る難易度の仕事)の
”ここぞ”というときにマックスのパワーを出せるのです。
余裕を持ってこなせる仕事の方が成果のレベルも高い。
「ウンウン」と唸って苦しんでやるような仕事は、
いい結果に繋がらないものですよね。
余裕を持って仕事をこなせるように、
自分のマックスパワーを上げるための日々のInputは
怠らないようにしたいですね。
◉ 審判は自分
特にぼくのような「ひとり起業」の場合、
仕事ぶりを見て注意してくれる人はいません。
仕事をサボろうと思えばサボれるし、
経費などでズルや誤魔化しをしようと思えば
できないことはないでしょう。
やろうと思えばできるからこそ、
誰も見ていなかったとしても、
誠実に行動する意識を忘れないことを心がけました。
ゴルフは他のプロスポーツと違って、
『審判』と呼ばれる立場の人がいません。
プレーをするのもルールを判断するのも自分自身。
「審判は自分」です。
そのためゴルフ規則には、こんなことが書かれています。
ぼく自身はゴルフをやらなくなって5年以上経ちますが、
「審判は自分」の精神は持ち続けたいですね。
次回のテーマ
次回は、総括の参考情報として、
昨年8月以降の出来事を振り返ります。
今日の投稿も「マガジン」にも保存しています。
マガジン保存先:
これからも、起業を検討している方のお役に立つように、
継続的な状況報告を行っていきたいと考えています。
もし知りたい・聞いてみたいテーマがありましたら
お知らせください。
ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」