「面白い」「楽しい」「好き」の力は意外と弱い

勉強や仕事において、面白いこと、好きなこと、楽しいことを極めればよいという意見がある。野球が好きなら野球を頑張る。将棋を打つことが楽しいなら将棋を頑張る。

しかしながら、面白い、楽しいや好きの気持ちで長い間仕事についている人はそれほど多くない。いったいなぜか。

まず、楽しいことは世の中にいっぱいある。私は数学も哲学も面白いとは思うが、同じくらいYoutubeの動画やゲームは面白いと思う。いや、前者以上かもしれない。

もし好きなことを仕事にするためには、並大抵の努力ではなれない。しかしながら、ほかにも競合がいると、それに割く時間は必然的に減少するだろう。

もちろん、楽しいやスキを仕事にしている人はいる。しかしその人たちは、ゲームの楽しさが100だとすると、自分の好きなことは10000くらいとか1億くらいとか、それくらい好きなのだろう。普通の人の好きはせいぜい150~200くらいだろう。かなうはずがない。

加えて、すきでも自分に向いているとは限らない。林修氏は自分が稼げる自信があるという観点から塾講師を選んだ。もちろん、彼にはほかにももっと好きなこと、もっと楽しいことがあるかもしれない。しかしながら、彼は自分の得意なことを仕事にし、そして成功を収めたのだ。

人には未知の可能性を秘めている。自分が気づいていなくても、得意なことはたくさんある。だから、いま楽しいと思うことが直接仕事などに結び付かなくてもよいのではないか。

いつしか、得意なことが好きなことに代わっているかもしれないから。したがって、自分の可能性を拡大するために、日々学び続けたり挑戦し続けることは極めて有用であるだろう。


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