スウィート・ノベンバー
美しい記憶を大切に遺したい?
汚くても生々しくても全てを刻み込みたい?
自分が消え去るのなら、どちら?
自分が見送らねばならないなら、どちら?
後悔したくないのが愛だろうか。
苦しめないことが愛だろうか。
苦しめないことだけが愛なのか。
苦しくなかったら後悔しないのだろうか。
苦しかったら後悔するのだろうか。
苦しいから愛なのか、
愛だから苦しいのか、
苦しくない愛もあるのか。
苦しめたくないという愛を受け取って
見送ることが後悔に変わるならば、
愛はどこを彷徨うのだろう。
永遠が欲しくなる
美しい記憶だけ花束にして贈りたいのに
思い出になんか、なりたくない
スウィート・ノベンバー