「クリア性」〔コイネージ【新造語の試み】14〕
「その思考・判断・行動が、目的達成や問題解決にとって"どの程度役に立つ"かという性質」。
「目標クリアに叶う性質を備えていること」。
これを「クリア性」と呼んでみる。
合理性、効果性、効率性、有効性、解決性の意味を併せもった言葉を観念したくて、創造してみた。
「クリア」という単語は便利な言葉で、僕は好きだ。
多義的でありながら、"ambiguous"(※)ではない。
(※ 2通り以上の解釈を許すという意味で曖昧であること)。
・関門を無事きりぬけること。
・段階的な課題を、失敗せずに、通過または突破すること。
・目標とするものをこえること。目的を果たすこと。
・ 基準を満たすこと。
・(コンピューターの記憶装置や計算器などを)ゼロの状態に戻すこと。
・曇りがなく澄んでいるさま。明晰なさま。
(デジタル大辞泉参照)
これらの意味が「クリア」の一語に凝縮されている。
この言葉を日々の考えや行動にあてはめて活用していけば、もっと高いパフォーマンスを意識できるのではないかと考えた。
それゆえの「クリア性」である。
「クリア性ある行動」といえば、具体的であり、目標との関係で極めて合理的であり、明確な見通しが立っている行動であるニュアンスだ。
例えば、新宿から東京へ向かうための、もっともクリア性のある行動は、「中央線に乗ること」といった具合に。
仕事なり、勉強なり、教育なり、今自分が取りこんでいること。その種々の考えや行動にはクリア性が備わっていることが重要であるといえる。