皮肉やブラックジョークは大人の嗜みなのか?
「哲学をする人は男性が向いてる。なぜなら女性は哲学なんて生産性のないことは考えないから」
詳しくは覚えていないが、大学時代、宗教の講義をとっているときに教授がそんな事を言っていた。
男尊女卑を隠さない方だったが、何故か人気があった、らしい。ご本人談。他にも男尊女卑を隠さない教育論の教授がいたが、その人も自分で人気がある、女学生が寄ってくると言っていた。謎だ。
哲学をするには時間的余裕がなければできないらしい。
時間的余裕があるということは金銭的余裕もあるということだ。
つまりその教授は、自分はやんごとなき血筋のボンボンなんだと言っていた。
今の私なら「は?暇なの???」と煽り散らすかもしれない。このあたりが、教授の言う、女性が哲学に向かないところなのだろう。
日本の女性は特に忙しいと思う。
男性と同レベルの仕事を求められ、同時に家事をする。ここに子育てと生んだ覚えのない長男の世話が入ってきたら、そりゃあ仕事をセーブすることもあるだろう。
その中で限りある脳のメモリは、「いかに効率よく生産性を出すか?」になるのではないか?
正直、職場の人のブラックジョークが受け流せずにメンタルメタメタになりながら仕事して帰ってきたら、哲学なんぞ考えていられない。あの教授はご健在なんだろうか?
我が母校は緩やかに発展しているようにも見えるが。
先日より「皮肉やブラックジョークは大人の嗜みなのか?」について思い悩んだ末に、そんなことを思い出した。
結論は「皮肉やブラックジョークは場所と人をわきまえられなければただの悪口。使いこなせる人は精神の成熟度が大人」というところに至った。