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目は、外界に繋がった脳らしいよ

今日は奈良へ行く。
腕利きの眼鏡士さんの店がある。

娘に読み書きの障害があるのではないか?と本を漁りディスレクシアを疑って、都会の有名な小児眼科に受診してみたけれど、なんの問題も見当たらず近視としてしか診断されなかった。

諦めきれずに鑑定できるところをネットで検索し、大阪、岡山、奈良の機関を検討した結果『ジョイビジョン奈良』の松本さんを頼った。

娘はディスレクシアではなかったけれど、時間をかけた検査で読み書きの困難の背景が視力によるものがおおいにあったことが確認でき、またその対応策が示されて、補正するレンズも用意できることが分かった。
長い間の気がかりが、即日解決して驚いた。

そのきめこまやかで理路整然とした鑑定に、私も検査を受けたくなった。

私は眼科で「片方の目にコンタクトをした上で眼鏡をしたらこの視力差が補える」と、なかば匙を投げられた経験がある。左右の見えかたの違いに、常に眼精疲労があった。

松本さんによる眼検査を受けると、眼精疲労の原因が明らかとなって、対応できるレンズは他のメガネ屋さんでは望めないものだった。
なので、それ以来メガネの事は大阪から二時間かけて奈良へ行っている。

娘のみならず私も楽になった。
学習や集中力、引っ込み思案などの背景には、機能的なもの(眼の見えかたなど)が背景にあることも多いようだ。

私は裸眼でも車の運転が可能な程度の視力がある。
けれど、7歳のときに逆まつげで眼球に傷がついていると言われ、また乱視と少しの遠視があると診断されてメガネを作った。

出不精の母と都会の指定された眼鏡屋さんに行って作ったメガネは子供らしい淡いピンク色の太いフレームで、レンズが分厚かった。
そうでなくとも着けるのが気恥ずかしかったので、一度学校にかけていったきり、メガネを使うことはなかった。

当時すでに、自分の家は貧しいと思い込んでいた私は、眼鏡が2万円したことに、また母親に手間をとらせたことに、強い罪悪感を持っていた。

使わなかった小さなメガネはもう今は無いけれど、手に触れてリーディングしたとしたら、子供の私の罪悪感と申し訳なさを充分その身にまとっているだろう。

罪悪感は私の身近にある。

どういうわけか、人のやるせなさやうまくいかない思いを感じると、何か私が足りない気がしてしまう。
私にとって近しい人である程、私にはどうすることも出来ない申し訳なさが、霞のようにまとわりつく。

不毛なことなのは分かっている。
なので、感じないように無視する。

勤めている会社の運営が大変だと聞くと無力感を覚えるし、別れた旦那にも私が嫁になって申し訳ない気がずっとしていた。子供にもあれやこれやとその都度、勝手な罪悪感を感じ続けている。

このような気持ちを持つことは、相手に失礼なことだと私は知っている。それでも、これはなかなか拭い難いもので、それこそ勝手に『感じて』しまうのだ。
感じてしまうことを表に出さずに抑えるので、また歯車はひとつズレる。

抑え込み過ぎた罪悪感がコントロール不能となり囚われだすと、世の中の何もかもが私の存在の価値と繋がり出すので(闇)とにかく、人の感情と自分を切り離すことを日常的に意識している。

勝手に繋がる見えないエネルギーの管を日に何度も切り離す。

他者から見たら、私の罪悪感は『そういうストーリーが好きなので、しているのだ』と思われるだろう。
私だってそう思う。
マゾ気質かと疑う。
精神を疑う。



だから、ストーリーを手放すようにする。この『苦』から抜けようとすると、手法としてはマインドフルネスとか禅的なものになってしまい『そういうことをする自分』にも羞恥心が湧く。


よくわからないものを感じて、それを手放すなんてよくわからない解決をしようと瞑想を日常的にしているなどと、このnoteでしか暴露できない。なぜかというとヘンテコな奴だと思うから。

罪悪感をもつ自分を慈しみ、あがく自分の羞恥心を認め受け入れることが必要だろう。


ににもかかわらず、まさに、『そういうことしてる自分』に対して自嘲してしまうのは、自己をちっぽけなものだと矮小化している証拠だと思う。


つまり、スパイラルから抜けることは難しい。

いままでレッテルを貼りたくなくて見ないようにしていた分類、HSS型HSP(外交的で敏感)の特徴が自分にピッタリあてはまった。


だからどうと云うわけではない。

ひとつひとつ自分の感覚と向き合うことしかできない。

大阪から奈良への往復で、つらつらと書いてオチはない。

今日は暑い。


メガネのレンズが新しくなってよりクリアに見えるし、遠近両用となった。
私の視力は、通常の成長曲線どおりに老眼が入ってきたとのこと。
眼の衰えじゃないんだって。成長なんだって。おもしろいこと言うよね。

仕事で書類を作るし、スマホでブログを書きたいという私の生活スタイルに合わせてもらった。

ではまた明日。

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