ケアマネージャー
ケアマネージャーの仕事は人気がない。
近年は『なって損する仕事』のように思われてしまい、受験者が激減している。
2017年は13万人だった受験者は、昨年4万人になった。激減の理由は、将来性がない(お給料が上がる見込みがない)と多くの人が思ったから。
ケアマネージャーの研修に行くと70代でも現役で働いている人がうじゃうじゃいる。
中には、70代のおばさま3人で事業所をしている方もおられるし、もちろん1人で個人事務所経営されている方も少なくない。
ケアマネージャーの集まりに、歩行器を押して参加されていたケアマネさんを私は知っている。
年齢を重ねても出来る理由は、自分のやりたいように自分のペースで出来る仕事だからだ。
専門職の個人プレイなので「あんなやり方でええのか」「あんなにヨロヨロで大丈夫か」と周囲から言われにくい(笑)
言われていても本人には届きにくい(笑)
多少雑になろうと「そのケアマネージャーの持ち味」となる。選ぶのは利用者なのだ。嫌ならケアマネージャーを変更すればいいので、需要があるから続けられる。78歳でも求められる環境がある、そういう仕事だ。
かように人生100年時代に見合った仕事なので、多少お給料が少なく思えても、なかなかどうして介護保険は公共事業でもあり、なり損どころか特に中年以降では利用価値のある資格ではないかと思う。
また、受験資格が「福祉や医療に携わっていた」人なら、保育士でも鍼灸師でも福祉用具取り扱い者でもいい。前向きに「どんな人でも出来る」と考えるほうがいい。
ケアマネージャーの仕事に『好き、嫌い』の好みはあるだろうが、嫌いでなければどなた様も出来ると私は考える。うまくは出来ないかもしれないが、それは自分で判断すればいい。端から見てケアマネージャーに不安を感じても、本人が良ければやっている。そこが、公共事業であり社会主義的とも言える環境「儲からない仕事」の所以なのだ。
ケアマネージャーになるための試験だが、11年前の私の話で恐縮しつつ
私は一冊の参考書と一冊の問題集を用意した。
2,400円と1,800円くらいだった。
試験の1ヶ月前から、仕事の休日は『試験勉強の日』と決めた。
介護施設で4交代のシフト勤務していたので、夜勤の入りでも明けでも休日でなければ勉強はしない。
けれど『試験勉強の日』は家事や入浴など必要なこと以外は、寝るか勉強しかしないと決めた。間違っても家族でショッピングセンターに行ったり、趣味の集まりに参加しない。
試験日も近いので覚悟を決め腰を据える。
勉強の最中に眠くなったら潔くすぐ寝て、起きたら勉強する。疲れたらまた寝る。起きるとまた勉強できる。
我慢せず睡眠をとると疲れない。
私の場合めっちゃ寝ており、睡眠7勉強3くらいだった。ほとんど休んでいる。休日だから。
睡眠と勉強を繰り返すと集中するため、効率良く記憶できるし、次の日からの仕事も苦にならない。
1ヶ月で問題集を3回か4回解いて、手持ちの問題集の問題だったら100点取れるくらいになると、合格は間違いないと思う。
丁寧に問題を理解してから解く必要はない。
参考書をざっと読み、半分の理解で問題を解く。
間違った所を参考書で確認する。
また問題を解く。
7割できる。間違った所をまた確認する。
そして問題を解くと9割できる。
問題集が終わるとネットで過去問を何年分か解く。どんどん解いて、テストの感じがつかめる。
もしも、じっくりと理解することに時間をかけて、初回から合格点を目指そうとすれば、もっと労力や時間がかかるだろう。
目的は試験に合格なので、深い理解は必要ない。
試験に合格すれば、研修が受けられる。
研修を受ければ仕事ができる。
試験の問題は、実際の仕事に必要な知識と少し解離があると私は感じた。
仕事に必要な知識は、仕事をしながらしか得られない。私は試験に合格したからといって、研修を受けたからといって仕事の本質はまったく理解していなかった。
ケアマネの仕事を非難したり卑下するケアマネージャーも残念ながらいる。
仕事を、システムを、研修を、制度をディスりながら、それでも辞めないのだから、それなりに魅力ある仕事なのだ。
春は街に花があふれる
大阪市の福祉事業所NPO法人ディアー1で、お給料を貰いながら人の役に立てる、これからの仕事を一緒にしましょう。
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