彼のことを意識しなくなる試み6日目

的場さん休みだったので
私が代わりに的場さんの仕事やる事になった。
空くんは心配そうに時折私を見つめてきた。
久しぶりの不慣れな仕事と
空くんの視線と
部長の何気ない一言が気になり
間違えてしまった…。
空くん何も言わずに
間違いをなおしていった…。

その後も空くんが
手伝う気あるのかないのか
見に来て
その時も
動揺して間違えた…。

正直、空くんいないほうが
緊張しないから間違えない。
けど空くんに見つめられるのは
嬉しい。

後で間違いについて
他の部署から
指摘されたが
空くんは私を責めなかった。

畑山さん仕事手伝ってくれてるのに
空くんも私を手伝いにきた。
あまりの勢いに負けて
畑山さん去って行った。
畑山さんは空くんが私を手伝うの
嫌だからそれを阻止したいがために
必死に手伝ってくれてるのは知ってた。
でも正直そんな時に限って
手伝い必要なかったり…。
空くんがそばに居てくれるのは
とてもとても嬉しいけど
今はいらないんだよな…。
かと言っていらないなんて言ったら
次本当に必要な時
手伝いにきてくれなくなりそうだし
…。
私は彼が手伝ってくれてる間
先の準備してたら
そのうち自分の持ち場に
戻って行った。

休憩するには空くんの交代が必要なんだけど
空くん交代に来て
低くて小さい声で
休憩言って…と言った。
聞き取れなくて
もう一度きいた。

交代から戻り
「戻ります!ありがとう😊」と言ったら
気のせいか空くんちょっと
ニコッとした気がした。

それからは
遠くから
心配そうに見てる
空くんの視線は
感じるものの
とくに何もなく終わった。

玄関でも会えなかった。

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