【何度踏まれても立ち上がる③】
部活を引退して、石川県でサッカーを続けることを決めた。
北信越1部リーグでなでしこリーグ参入を目指しているチームだ。
自分よりも何倍も何倍も上手い選手が集まっている。サッカーと仕事の両立。厳しい環境になることは分かっていた。それでも、サッカーができる幸せ、沢山の人に支えてもらっていること、沢山の人々が応援してくれていること。
その全ての期待に応えたかった。
2022年、5月コロナ禍であったが、ブラジルでデフリンピックが行われ、
日本代表に選出された。
しかし、自分にとって、またしても大きな試練と挫折が訪れた。
ブラジルデフリンピックでの出来事(過去のブログを読んでくださると嬉しいです)をきっかけに、心と体のバランスを崩した。
サッカーの練習に行きたくても、外に出るのが怖くなった。周りからの視線が怖かった。沢山の応援と期待を一身に受けて挑んだブラジルデフリンピック。何もできなかった自分、ここまで誰よりも頑張ってきたと自負している自分のプライドをズタズタにされ、初めて報われない努力ってあるんだなって思った。
自分を責めずにはいられなかった。
次第に、サッカーができない自分の存在価値って何だろう。と考えるようになった。ここまで沢山の試練があった。それを沢山の方々に支えられて乗り越えてきた。何度踏まれても立ち直ってきた。
結果を出せなかった自分、ここまで頑張ってきた自分。
この両者が自分を責め続けた。
デフリンピックの出来事から切り替えたくても切り替えられなかった。
とにかく、申し訳ないのとまた結果を出せなかったらどうしようという気持ちに怯えて、極端かもしれないが、「サッカーで結果を出せなかった自分って生きている意味あるのかな」って思うようになった。
毎日、生きることが苦しい。そして、周りの視線が怖い。
これが3度目の大きな挫折。自分はこの挫折からまだ立ち直れていない。
それでも、何度踏まれても、立ち直ってきた自分ならきっと、今の試練も乗り越えられる。そう信じている。
長い人生。後ろに進むことや立ち止まることもあるけど、また自分の足で前に進んでいきたい。立ち止まる期間が長くても後ろにどんどんどんどん下がっていっても、自分のペースで前に進んでいきたい。