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Deaf MAP ブログ

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Deaf MAP活動やろう者の学びなどをテーマにして書いています。 Deaf MAP ホームページ https://sites.google.com/view/deaf-map/
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#音楽

きこえない人のための声楽講座

音楽スタジオに華やかな赤いドレスで登場して、場を沸かせた声楽家の平井さやかさん。 きこえない人のための声楽講座、ついに実現。 ピアノの生演奏、手話通訳つき! ソプラノ(女声の高い音域)の歌を間近に鑑賞して、どのようにして声を出すのか、オペラとはどういうものなのか、見どころは何なのかきいてみようというもの。 平井さんは私が大道具作りで関わっていた芸術大学ミュージカルグループの同窓生。 それまで私には縁がないと思っていた音楽を専門的に学ぶ仲間達と一緒に舞台を創り上げた経験は、私

きこえない人のためのカラオケ講座

半年ぶりに、聴覚支援学校の音楽の先生をお招きして、きこえない人のための音楽講座を開催した。 今回はジャンカラ近鉄八尾店でカラオケ講座。 音楽気分を盛り上げるために、ドラムセットや複数のモニターがある広々としたスタジオルームを借りた。 参加者は10名。 カラオケボックスは20年以上ぶりの方、よく通っている方、半々に分かれた。 私は学生以来二回目で、ほとんど初心者。 当時は電話帳みたいな冊子をめくり、曲名と選曲番号を確認してリモコンに入力していた。 「番号を間違えて、別の曲が出

きこえない人のための音楽講座2回目

昨年、聴覚支援学校の音楽科の先生をお招きして、聴こえない人のための音楽講座を初めて実施した。 同じ先生に一年ぶりに来ていただき、初めての方や2回目の方を対象としたレクチャーをしていただいた。 参加者12名。 まずは音楽の基礎的な知識について。音程や音の大小、音楽の流れを視覚的に表現しながら、楽譜の仕組みを解説。 先生が右手で手話/キューサイン/指文字を表し、左手でリズムとテンポを表すテクニックは何度見ても、驚異的。 先生ご自身のYoutube動画を映しながらのピアノ実演

きこえない人のための音楽企画、実現!

ついにやってきた、音楽講座〜インドネシアの伝統芸能体験〜の日。(2023年11月25日、計画についての記事を載せております) あいにくの雨だったが、ガムラン(青銅打楽器)はなぜか、雨の日の方が音がきれいにきこえるのだそう。茨木市の住宅街にあるインドネシア伝統芸能団ハナジョスの「ルマ・ワヤンガムランスタジオ」を12名で訪問。 そのうち2名、音楽関係の友人が手話通訳等のサポートのために同行。 大阪出身とインドネシア・ジャワ島出身の友人夫妻がにこやかに迎えてくれた。 スタジオに

きこえない人のための音楽企画(後編)

音楽企画(前編)の続き; 友人は、インドネシアのジャワ島に共に留学した仲間である。 伝統音楽を学んだ彼女はジャワ出身のパートナーと共に、インドネシア音楽の楽団を結成した。 帰国後はスタジオを開いて、全国各地で公演やワークショップをしている。 民家の二階にあるスタジオの扉を開けると、そこは異空間。 ジャワの青銅打管楽器や影絵芝居のスクリーンが床一面に並んでいる。 同行したスタッフMにとっては、初めて接するインドネシア文化。 Mが興味津々に影絵人形を操る様子を見て、提案された。

きこえない人のための音楽企画(前編)

これから学び直したいことを話し合ったとき、ひらめいた。 音楽講座をやってみない? おお、やろう、やろう! 早速、聴覚支援学校の音楽の先生に依頼。先生にとっても、大人のろう者対象の音楽講座は初めての試み。 イメージを擦り合わせ、思いつきが具体化していく過程をドキドキしながら楽しんだ。 当日は幅広い年代の方が集まり、音楽の基本的なことを手話で学んだ。 最後に、音楽の残念な経験や楽しかった経験、これからやってみたいことなどを語り合った。 それぞれが音楽に対して抱く思いを強く感