2.始めることは意外とできても終わらせることは難しい
私は終わらせるということが極めて苦手だ、という話を友達にしたら、大体の人がそうじゃないと言われた。そうなのかな?と思ったので、今日はなんで人がおわらせることが苦手なのかについて考えてみる。
なにかを完了することができない人が良く言われる要因として、完璧主義だからと言われる。
ただ、私が完璧主義かというと、たぶんそうでもない。
まあたしかに、一度のアウトプットで一番いいものを、と思うふしはある。だけど、それは一般的な人とおなじくらいの感覚値で異常値ではないと個人的には思っている。
それよりも私が完了できない大きな原因としてあるのは、最初のこういうものをつくりたいというアウトプットの理想がとてつもなく高いのだ。
消したい黒歴史~終わらせられなかったサプライズ動画~
私が消したいいくつかの過去のうちのひとつに、知り合いの留学の応援動画を人から集めておいて、結局完成させられずに友達に渡せなかったという話がある。しかもビデオレターやコメントを集めたのは30人くらいと規模が多く、先輩、同期あらゆるところを駆け回って集めたはいいものの、結局完成
できずに友達は旅立っていった、という経験がある。
しかもなんと2回である。(違うコミュニティでやってしまった)みんなから集めておいて、自然消滅、お蔵入りになったその動画は集めた人から「あ、そういえばあれどうなったの~?」と聞かれてとてつもなく気まずい思いをした。虚が出た時に死神が一般人の記憶を ボンッて消すあの装置を使ってみんなのその記憶をすべて消したいレベルの記憶だ。
自分がやりたかったこと、自分で人を巻き込んで始めたこと、それなのに自分のせいで終わらせられなかったこと、すべてが相まって終わらせることに対して気まずさと苦手意識があった。
だからもう、始めたことはどんな形でもいいから完了させたい!そんな気持ちで、一番最初の問いに戻る。
なぜ終わらせることが苦手なのか?
過去の終わらせられなかった思い出たちを振り返ってみるとどう考えても、最初の理想があまりにも高すぎて、時間もそれに費やすエネルギーも足りなかったのが原因なのだ。
その留学の動画もアニメのOPをyoutubeでみて、あ、こういうの作りたいと思って作り始めたが、そのときはほぼほぼ動画なんて作ったことなかったので、1秒に3時間もかけてこだわっているうちに自分の集めた30人分の先が見えない作業に嫌気がさしてフェードアウトしていくとその子が旅立つ日になっていたのである。(我ながらまじでやばいやつすぎる)
ブログは完了できている
ただそんな私にも完了できていることがある。例えばこのブログ。noteに移行した記事は大学生から書いていた記事で、100記事は超えている。つまり、私は100記事を完了させられたか。それはおそらくとりあえず完結させようという意識があったからだ。
ブログを書いているときは、書き始めたタイミングで結論が見えていなくてもやっぱりなにかしら完結させたい、という思いをもっている。
動画を作った時は完結させたいという気持ちよりもこういう動画をつくりたい→実力が伴わなくて途中で理想と現実のギャップに打ちひしがれやる気がなくなってしまっていた。
おわらせるためのコツ
なにかを始める時にこういうふうになりたいという目標をつくるのはとても大事だけど、その目標が高すぎると途中でやる気を失ってしまう。
せっかくやろうと思ったのにそれではもったいない。私のように終わらせることができないのがコンプレックスになってはじめることさえ億劫になってしまうかもしれない。
最初は理想が高すぎるから、理想の10%くらいのアウトプットを目指してつくればいい、という結論にしようと思っていたが、冷静に考えて、自分の中で理想があるのにそれを10%くらいのクオリティで出さなければいけないのはやっぱり嫌だな。
なので、そもそも理想なんて持たないではじめたほうがよい。
はじめたら、まずは終わらせるということを目標にする。そのアウトプットをこうしたい、ああしたいなど考えていると永遠に終わらなくなって、そのうちそれに向き合うエネルギーもなくなってしまう。
だからまずは小さいアウトプットを繰り返す。
そうすることで、そのことに対してだんだん慣れてくるし、慣れてくると要領を得てくる。ちょっとずつ余力がで始めたら、次はこうしたい、ああしたいをまた余力分だけ取り入れてみる。
昨日のnoteでも書いたが友達が東北の陶芸家に会いに行って「自分でつくるのはだいじ。まずは小さいものからでいい。最初から大きなものなんてできない」と言われたらしい。東北の会ったこともない陶芸家の言葉が友達を媒介していまの私に深く突き刺さる。
まずは小さくはじめること。最初から大きなことはできない。
あともう2つ大事そうだなと思うのが、「いいものを作るという気持ちよりも楽しむ気持ち」と「どんなに低いクオリティでもまずは出すこと」ということ。
突然だが、私はずっとyoutubeをやりたいと思っている。自分のチャンネルは開設して動画もVlog(オシャレyoutuberに憧れているので)を1本1年前に挙げた。そして止まっている。友達ともyoutubeやろうと言って動画は3本分のコンテンツを撮った。しかし私が編集で止めている(例のごとく)(コラコラ)そして1年以上が経っている。
youtuberをみていて思うのは、みんな最初は動画をあげるのが好きだったとか、メイクをするのが好きだったとかだった。それ自体が好きだからクオリティとか気にせず出す。すると周りの反応がある。またやってみる。そういう繰り返しをしている人がyoutuberで長続きしたり、最近有名になっている人で多いように思う。好きでやってるからクオリティは気にしない。だって好きだから。
好きこそものの上手なれとは本当に、本当にそうだなと思う。
だから私もおわらせられる人間になるために、小さいことをおわらせることから始めていく。たくさん練習して慣れてみる。そんな感じで2日間連続してブログをかいてみた。
バトンズの代表を務めている古賀 史健さんは毎日(土日は除いてかな?)noteを書かれている。
私がいま一番会いたい人No.1のすずきゆうひさんは、年明け1月に毎日noteを投稿していた。(https://note.com/yuhi_suzuki/magazines)
そのおふたりにならい、私も昨日からの12月できれば毎日noteを投稿したいなと思う。毎日noteを投稿すれば、自然とネタを探していきるようになるだろう。
noteは日常の小さいアウトプット。おわらせる練習を積み重ねていきたい。
最後の余談
今日のオンライン英会話はテーマが「Time(時間)」についてだった。
Describe the best time of your life.
ーなにをしているときが人生で一番の時間かを説明せよ
という話があって、事前準備なしで答えたのだが、その時口をついて出たのは、creationをしているときです、だった。自分で言ってちょっと驚いた。
それまでの質問では、
Describe your favorite time of the day.
ー一日でお気に入りの時間を説明せよ
の質問にたいして、寝ること・友達としゃべることと答えたが、人生でなにをしているときが一番最高か?と聞かれて自分の中で出てきたのが、なにかをつくっているときだったのだ。
やはり人と話したり、質問してもらうことで、自分でもあまり自覚してなかった自分の考えが出てくるので面白いなと思う。
私はcreationが好きで、媒体は問わない。movieでもpoemでもなんでもよい。自分で出したもので、人や世界とつながれるという感覚がとても好きだ。
だからバズるとかよりも、この記事を読んでくれて、どこかしらに共感してくれた人がおしてくれるハートボタンがとてもうれしい。数は1つでもいくつでもよくて、だれかとつながれていたり、私の記事を読んで勇気をもらったとかそういう話をしてもらえるととてもうれしいし、私のこころに温かいものが流れてくる感覚がある。
やっぱり書くことが好きだし、書いた記事を読んでくれる人がいることをとてもありがたく思います。
ちょっと話がそれちゃったけど、noteで小さいアウトプットを重ねて、おわらせることへの抵抗感とか苦手意識をなくして、まずは出せる人になりたい。