営業と簿記 27/n ふんわり考える3
25/nと26/nでフリーマーケットでパンを提供する場合の売上と費用を見てきました。
注目していただきたいのは、提供する価値、パンの場合は商品をいくつか考えて、売上予想とそれにかかる費用を組み合わせていっていることです。
今回はフリーマーケットでしたので、一日でどれくらい売り上げが見込めるのかを予想して、それにどれくらい費用がかかるかを見ていました。
ひとそれぞれ提供したい価値は異なると思うのですが、ある期間中にどれくらい売り上げが上がるかを見て、それに費用がどれくらいかかるかといった見方はほとんど変わりません。
スポーツジムなどのサービスを月額制として提供する場合では、
ひと月の間に300,000を手元に残すためにはどうすればよいか?という風に考えます。
売上予想を1,500,000とした場合を少し考えてみます。
会員一人当たり15000の月謝とすると、100名の会員が必要です。
直接材料費は特にないかもしれません。
直接人件費は、お客さん50人あたり1名の指導員を雇うとしてもシフト管理上4名+自分くらい必要です。4名が22日程度出勤し、一日10000の給与とすれば、880,000の費用が毎月かかります。
直接経費、間接経費としては月額家賃で300,000ほどかかるでしょうか。光熱費で30,000携帯電話などの通信費で20,000、宣伝を行うなら広告費で10,000などもかかるかも知れません。
ここまでをまとめますと、
売上予想 1,500,000
完成品原価 0+880,000+300,000+30,000+20,000+10,000=1,240,000
手元に残りそうなお金 260,000
おおよそで計算しているのでたくさん費用漏れがあると思います。あくまで参考ですが、ここまででも300,000を手元に残すのは難しそうです。
詳細な状態は、実際にやってみないとわからない部分もあります。
実際に事業をやってみようと考えても、考えるための材料が何もなくては検証のしようもありません。簿記の知識を元に、上記のように考えていくことでその足掛かりをつかむことが出来るのです。
このなんとなくの状態からでも、従業員のシフト数の見直しや月謝の料金設定など改善すべき部分が浮かび上がってきます。
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