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コンフェスコ 12/n 継母と兄
ソフィアはコンフェスコに駆け寄ると、コンフェスコを抱きしめました。一日中目を覚まさないコンフェスコをとてもとても心配していたのです。
フィルミノもコンフェスコのあたまを撫でます。ソフィアもフィルミノもうっすらと涙を浮かべています。
コンフェスコは自分がどれだけ家族に心配をかけたかわかりました。 そして、家族の気持ちがこころに染みわたると同時に安堵する気持ちが押し寄せてきました。
コンフェスコは大きな声で泣きました。涙が次から次へと溢れ出てきました。
ソフィアはじっとコンフェスコを抱きしめて、嗚咽がひどい時には背中を擦ってあげました。
コンフェスコはソフィアに抱かれながらこんな風に思いました。
おかあさん、おにいさんごめんなさい
こんなに心配させるなんて思ってもみなかった
最初にフォルテツァに行ったことも隠していて、本当は胸の奥でとても嫌な気持ちがしていたんだ
本当に本当にごめんなさい
もうこんな風に心配させたくないんだ
家族のこころを大切にしたい
その日は身体中が痛くて動きたくても動けませんでした。
ソフィアとフィルミノに、明日、ルカのところへ行きたいとお願いしました。
コンフェスコはフィルミノになだめられながら、ゆっくりと眠りに落ちました。