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「世の中を良くする不快のデザイン展」を終えて #11 PR・荒砂義治のつぶやき
はじめまして、「世の中を良くする不快のデザイン展」のPRを担当しました荒砂義治です! 連載コラム最終回は、私がPR担当として本企画展にどのように向き合ったのか、どんなことに取り組んだのかをお伝えできればと思います。
まずはPRの効果をご紹介
WEBメディアやテレビ番組、ラジオ番組などで約20媒体で紹介いただき、Yahoo!ニュースにも掲載されました! 以下、一部抜粋して紹介します。リンクを貼っておりますので、よろしければご覧ください!
CINRA
日経デザイン
ITmedia NEWS
まいどなニュース
読売テレビ「す・またん」
ABEMA TV「ABEMA的ニュースショー」
この展示、盛り上がるかも!
GOOD DESIGN Marunouchiの企画公募で採用されたことは知っていましたが、展示の全容を知ったのは、年が明けた2023年1月10日のことでした。
タイトルと企画、仮のデザインはほぼ完成しており、「この展示、盛り上がるかも!」と心の中でテンンションが上がりました! しかし、普段はイベントPRとほぼ無縁。まずは、これまでに開催されたデザイン展のリリースや掲載メディア、SNSの運用方法などの傾向を調べました。
今回の展示は、どういう切り口だとメディアに掲載してもらえるか、どうやって情報を拡散すると多くの人に届くのか。クリエーティブディレクターである中沢から企画の背景を聞きながら、リリース内容やメディアリストを作成していきました。
リリースでは“暮らし”を意識
リリースを考える時、「誰に、何を伝え、どうアクションしてほしいのか」「ニュースバリューは何か」「どのメディアに掲載してもらえるとベストか」などを意識し、露出イメージを膨らませていきます。
「世の中を良くする不快のデザイン展」は、デザイナーの方を軸に、一般の方も楽しめるデザイン展。非デザイン系メディアにも取り上げてもらえるよう、“暮らし”や“日常”という言葉を意識してリリースを考えていきました。
リリースの送付先についても、デザイン系の仕事をされている方をはじめ、一般の方を含めた老若男女とターゲットは幅広いと考え、デザイン/アート/イベント・おでかけ情報/ライフスタイルを中心に、地域情報/ビジネス/一般ニュースといったカテゴリのメディアにリリースを送りました。
また、「美しい」「洗練」「使いやすい」といった“快”を求める時代の流れのなかで、世の中を良くする“不快”なモノ・コトに焦点を当てる展示は「社会性」があると考え、記者クラブへリリースを投げ込んだり、取り上げてもらえる可能性がありそうなテレビ番組へ送付したりもしました。
3つのSNSアカウントで発信
リリース配信と同時に、Twitter/Instagram/Facebookで専用アカウントを立ち上げました。拡散力が高い、若年層ユーザーが多い、30代中盤以上のユーザーが多いなど、各SNSの特性を活かし、情報発信していきました。
SNSでは、映像ディレクターの畑野によるイメージ映像をはじめ、一般の方と接点のあるデザイン展であることを伝えるため、展示物の中から一般の方に興味を持っていただけそうなモノ・コトを選び、会場デザインで使用するイラストとあわせて投稿していきました。
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— 世の中を良くする不快のデザイン展 (@FukaiNoDesign) March 19, 2023
不快で健康を守る
╰━v━━━━━━╯#ペット の早食いは飼い主にとって大きな悩み。ゆっくりと噛んで食べてもらう、#不快のデザイン とは?https://t.co/vm0vBiIRh6#世の中を良くする不快のデザイン展#犬のいる幸せ #猫のいる幸せ #犬のいる暮らし #猫がいる暮らし pic.twitter.com/JxkX2v9S1q
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— 世の中を良くする不快のデザイン展 (@FukaiNoDesign) March 20, 2023
不快で危険を伝える
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小さな子供は好奇心旺盛。思いもかけないモノを口にします。取り返しのつかない事故を防ぐための、#不快のデザイン とは?https://t.co/vm0vBiIjry#育児 #子育て #子育てパパ #子育てママ #世の中を良くする不快のデザイン展 pic.twitter.com/3ohfcJNi19
Twitterの拡散力、すごい
そんなこんなで、会期初日である3月24日を迎えます。当日は、平日かつ雨天だったこともあり、来場者数は125人でした。この数字は多いのか、少ないのか。イメージしていた人数よりは少なかったのですが、GOOD DESIGN Marunouchiで過去に開催された展示では100人前後が一般的と教えてもらい、初日はこんなものだろうと思い込むことにしました。
とはいえ、心中は穏やかではありません。Twitterでエゴサーチをしてみると、がたまりさんという方が早速展示の様子をツイートしてくださっていました! 「ありがたい!」と心のなかで感謝しながら、この日は眠りにつきました。
「世の中を良くする不快のデザイン展」初日に駆け込んできた。普段見た目を作る仕事をしていると、耳や感触で感じる心地よさ/心地悪さ に鈍感になってるかもな〜と感じた。 pic.twitter.com/ezRxBoMbaH
— がたまり / root (@ri_gatamari) March 24, 2023
翌日、がたまりさんのツイートをもう一度見てみると、昨日よりもいいねやリツイートが明らかに増えていて、それからは日を追うごとに「世の中を良くする不快のデザイン展」に関連するツイートが増えていきました。
初日125人だった来場者数は、2日目は491人に! その後の累計来場者数は1,000人、2,000人とすごい勢いで増えていき、会期2週間の時点で8,000人を超える方が来場されました。著名なクリエーターの方もツイートしてくださり、チームメンバーみんなで驚きました…!
この勢いを逃すまいと、現地で実施していた来場者のアンケート内容と展示概要をまとめ、ニュースレターとして各メディアに送りました。Twitterを見て問合せをいただいたメディアの方もいらっしゃり、「バズる」の影響力のすごさを実感しました。
\来場者数8000人を超えました🙌/#世の中を良くする不快のデザイン展
— 世の中を良くする不快のデザイン展 (@FukaiNoDesign) April 7, 2023
早いもので、もう会期の折り返し地点です。日に日に来場される方が増え、メンバー全員でビビりながら喜んでおります🙇♂️🙇♀️ 4.23(日)まで開催しておりますので、ご興味のある方はぜひお越しください! pic.twitter.com/X8bHS2ynND
SNS運用においては、「自分がしてもらうと嬉しいこと」を意識しました。例えば、「デザイン展が気になる、行ってみたい」という内容の投稿には全ていいねをしたり(いいねできていない方がいたらごめんなさい)、来場された感想の投稿はリツイートしたり。また、会場の場所が分からないという投稿を見つけたら、Google MapへのリンクURLを記載し返信するようにしました!
GOOD DESIGN Marunouchiの最高記録を更新
「来場者数8,000人を超えました!」とツイートした翌日。SNS投稿用の写真を撮影しにGOOD DESIGN Marunouchiへ行き、オープン時間が近づいてきたので会場の外へ出ようとすると、オープンを待っている方がいらっしゃり、「今日もいい感じ」と手応えを感じていました。
ところが、オープンから1時間が経つと。ビルをぐるっと囲むように行列ができ、数十分のうちに隣のビルまで行列が延びていきました…。この日から、土曜日と日曜日は当日整理券で対応することに。想定以上の方に来場いただき、対応が後手後手になってしまったのは大きな反省です。長時間お並びいただいた方、入場いただけなかった方、申し訳ございませんでした。
本日もopenからたくさんの方にお越しいただいており、ご入場まで30分〜1時間ほどお並びいただく可能性がございます🙇♂️🙇♀️ 平日でしたら比較的ゆっくりご覧いただけますので、ご都合のつく方は平日がオススメです!#世の中を良くする不快のデザイン展 pic.twitter.com/OTW1haxwxW
— 世の中を良くする不快のデザイン展 (@FukaiNoDesign) April 8, 2023
最終的に、1ヵ月の会期で来場者数は26,435人となりました! 丸の内という立地にも関わらず10〜20代の方に多く来場いただき、また地方にお住まいの方々から巡回展の開催を期待する声もいただくなど、たくさんの方に興味を持っていただくことができました。
これまで、GOOD DESIGN Marunouchiさんの最高来場者数は17,676人だったそうなので、「世の中を良くする不快のデザイン展」が新記録を樹立したことになります!
今後の動き
現在、企画展メンバーで巡回展の可能性を模索しています(開催できるか否か、五分五分の状況です)。開催が決定しましたら、SNSにてご案内いたしますのでフォローいただけますと幸いです!
Instagram:https://www.instagram.com/fukainodesign/
最後になりましたが、「世の中を良くする不快のデザイン展」にご来場いただいた皆さま、興味をお持ちくださった皆さま、ありがとうございました!
荒砂 義治(あらすな よしはる)
電通クリエーティブX コーポレートマネージメントDept. 広報担当。鳥取県境港市出身、ゲゲゲの鬼太郎の町で18歳まで育つ。同志社大学経済学部を卒業後、求人広告ディレクター、コピーライターを経て、現職。1児の父。
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