記憶を制する者が受験を制す!エビングハウスの忘却曲線を活かした最強の勉強法
レトリカ教採学院、学院長の川上です。
本日のブログは、筆記試験のための勉強や面接にも必要な教職教養の知識が、なかなか覚えられない、記憶できない、身に付かない人に捧げるブログです。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線は、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った実験から得られたもので、人間の記憶が時間とともにどのように減少するかを示した曲線です。
エビングハウスは、無意味な音節を使って、自分自身を被験者として記憶実験を行い、時間経過に伴う記憶の減少を測定しました。
結果として、記憶は学習直後に急激に減少し、その後は緩やかに減少することがわかりました。
具体的には、学習後数分から、1時間以内に約半分の内容を忘れてしまい、1日後にはさらに大幅に減少します。
ただし、数日後からは記憶の減少が緩やかになるため、残った記憶は比較的長く保持される傾向があります。
このことから、エビングハウスは、反復学習や定期的な復習が記憶の維持に重要であると考え、学習内容を長期的に保持するためには、復習のタイミングが重要であることを提案しました。
忘却曲線の理解は教育現場でも役立ち、定期的な復習や、適切な復習間隔を取り入れることで、生徒の記憶定着を効果的に支援できます。
また、エビングハウスの研究は、学習サイクルを設計する際の基盤となり、現代の教育方法や学習法にも応用されています。
エビングハウスの忘却曲線は、受験勉強において効率的な学習計画を立てるうえで非常に有益です。
この曲線に基づくと、記憶は学習直後に急激に失われ、その後の忘却率が徐々に緩やかになるため、学習内容を長期的に定着させるには「タイミングを考えた復習」が鍵となります。以下に、その活用方法を詳しく説明します。
1. 復習のタイミングを意識する
忘却曲線によると、学習後すぐの復習が記憶定着に効果的です。
例えば、学んだ内容を「24時間以内」、「1週間後」、「1か月後」といったタイミングで復習することで、急速な忘却を防ぎ、記憶を長期間保持しやすくなります。
受験勉強では、各科目や範囲に対してこの復習サイクルを計画的に組み込み、反復して記憶を強化することが重要です。
2. 分散学習と間隔を空けた復習
忘却曲線は一度に大量の情報を詰め込む「一夜漬け」ではなく、時間をかけて少しずつ学ぶ「分散学習」が効果的であることを示唆しています。
例えば、あるテーマについて1日に数回学習するのではなく、数日おきに学習や復習を行う方が、記憶が定着しやすくなります。
これにより、効率的に学習を進めることができ、長期記憶にもつながります。
3. 科目別に復習スケジュールを組む
科目や内容の難易度に応じて、復習頻度やタイミングを調整することが効果的です。
例えば、暗記が中心にならざるを得ない場合、例えば、歴史や単語の学習には、頻繁な復習が必要です。
一方で、理解を要する数式や原理の学習では、じっくりと考える時間を確保し、定期的に振り返るといった柔軟な対応が必要です。
このように、忘却曲線を意識しながら復習スケジュールを立てることで、勉強の無駄を減らし、記憶効率を高めることができます。
4. 自分の忘却曲線を理解する
忘却には個人差があるため、自分がどのくらいの間隔で復習すると効率的に記憶が保持されるかを把握することも重要です。
記憶の定着度や苦手な分野に応じて、復習タイミングを調整してみましょう。
例えば、得意な科目は復習間隔を広めに設定し、苦手な科目は短期間で繰り返し復習するといった工夫が考えられます。
5. 具体的な復習方法
単にテキストやノートを読み返すだけではなく、次のような方法を活用すると効果が上がります。
アウトプット重視:
ノートやテキストの内容をまとめ直したり、自分の言葉で説明するなど、積極的にアウトプットすることで記憶が強化されます。
自己テストの活用:
頻繁に小テストを行い、自分の理解度を確認するとともに、繰り返し間違えた部分を重点的に復習することで、効果的な記憶の強化を図ることができます。
マインドマップや図表:
視覚的に理解を助ける資料を作成することで、複雑な情報も整理され、忘れにくくなります。
6. 最後の仕上げに重点的な復習
忘却曲線を意識した復習スケジュールを守りつつ、試験直前には総まとめとしての復習を行うことも有効です。
この時点で記憶の確認や定着の仕上げができるため、最終的な自信にもつながります。
また、模擬試験を活用し、解答後に解説を読み返しながら自分の弱点を再確認し、重点的に復習するのも効果的です。
忘却曲線を活用した計画的な復習は、ただ闇雲に勉強を続けるのではなく、効率よく、確実に知識を蓄積させるための戦略となります。
これにより、受験本番での高い成果が期待でき、学習に対するモチベーションの維持にもつながります。
いかがだったでしょうか。
教職教養の知識をもっておくと、勉強方法まで、効率的・効果的に考えることができます。
タイミングを考えた復習が、教採の筆記試験の突破のカギとなります。
ぜひ、今日のブログで提示した勉強方法を活用しながら、満点レベルの合格を勝ち取ってみてください!
ではまた!
レトリカ教採学院
学院長
川上貴裕