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価値観の交換について
こんにちは!Dコートというディスカッションの教室を運営している、高柳希です。
今回は、ディスカッションの場における「価値観の交換」の重要性についてご紹介したいと思います。
ディスカッションは好きですか?
ディスカッションについて、みなさんはどのようなイメージを持っていますか?
激しい言葉が飛び交う国会や、合理的な意思決定を行うビジネスミーティング、みんなで意見を出し合いまとめるような学校の班活動など、ディスカッションは何かを「話し合って決定する(合意する)」というイメージを持っている人も多いと思います。
また、ディスカッションで何かを決めることは社会のさまざまな場面で必要とされる一方、お互いの意見をぶつけ合いヒートアップすることもあるため、ディスカッションにあまり良いイメージを持っていない人も多いのかもしれません。
大学時代、私がディスカッションについてアンケートをとったときには、約9割の人が「ディスカッションは好きではない」と回答し、「ケンカみたいなイメージ」という回答も一定数ありました。
価値観の交換
ディスカッションによいイメージを持っていない人にこそ、ぜひ知ってほしいのが「価値観の交換」を意識したディスカッションです。
これは読んで字のごとく、お互いの価値観を交換すること(意見を交換すること)です。どちらの価値観が優れているとか、どちらかが間違っているということはありません。みんなそれぞれ正しい。
「価値観の交換」と聞いた途端、「何かを決める」とか「ケンカみたいな場」から「みんなの意見に耳を傾ける」という意識に自然と切り替わります。議論というよりは対話に近いイメージですね。
私自身、学校や企業、Dコートなど教育の場で「価値観の交換」を実践してきました。普段、なかなか言葉にしない人が口を開く。さまざまな意見が飛び交うようになる。価値観の交換は何かを決定するような議論ではないため、一見無駄に見えるかもしれません。
しかし、価値観の交換にはさまざまな効果があるのです。
私たちは「価値観の交換の6つの効果」として、それをまとめています。
価値観の交換の6つの効果
1.自己理解
2.他者理解
3.集団の中の存在意義
4.信頼関係の促進
5.情報・価値の共有
6.新たな視点
今回は、6つの効果のうち「他者理解」と「自己理解」についてご紹介します。
他者理解
「この話し合いは価値観の交換だ」と思った途端、不思議とみんなの意見に耳を傾けるような意識に切り替わり、「なぜそう思うのか?」とじっくり意見を掘り下げてみようという気持ちが自然と起こります。異なる意見の相手に対しても、理解を深めようという姿勢になるのです。場の心理的安全性が高まるため、発言自体も活発になります。
発言者の立場や視点、大切にしていること、過去の経験など、だんだん「価値観」が見えてくると、かみ合っていないように感じた相手の考えも冷静に見つめることができ、他者理解が促進されます。
何かを決定するような合理性が求められるディスカッションであっても、その手前に価値観の交換の時間を設けるなどしてお互いを理解し合う工夫をすることをおすすめします。みんなの納得度が格段にアップしますよ。
自己理解
ディスカッションの場で、意見する。それについて他者から質問を受けたり、他の意見と出会うことで「やっぱりAだ!」と確信することがある。反対に、「Aだと思っていたけど、実は私はBかもしれない」など自分の新たな価値観を発見し、自分を理解していくことがあります。
また、他者が発した意見にも共感したり、違和感を感じたりと、自然に自分の価値観は反応しています。価値観の交換では、自分の発言や他者の発言を通じて自己理解が促進されるのです。
自己を理解する営みは、答えのない時代を生きていく上でもっとも重要なことの1つではないでしょうか。
「何かを決めること」だけがディスカッションではないことがお分かりいただけたら嬉しいです。
Dコートは小学生、中高生対象のディスカッションの教室です。「価値観の交換」を通じて、意味を再解釈する力、幅広い判断軸、対話する力を育みます。
ぜひ一度ご体験ください
Dコートのプログラムはディスカッションが苦手でも安心して参加できるプログラムです。ぜひ一度ご体験ください。スタッフ一同お待ちしております。
https://www.d-court.net/