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★【続巻マンガ紹介】『龍とカメレオン 3巻』が熱い!

マンガが好き過ぎて、マンガの貯蔵量が60,000冊を越えながらも、毎月新しいマンガを買い漁る僕が、前回1~2巻までの名言を紹介したマンガである『龍とカメレオン』(©石山諒/スクウェア・エニックス)の最新刊:3巻を紹介させていただきます。

龍とカメレオン 3巻 感想

前回は合宿編の最後に、まさかの最終試験失格で少年ワンダをブラックリスト入りするという衝撃展開で終わり、これから花神はどのように深山との対決に向かうのだろうと思いましたが、今回は師匠が出てきましたね。

合宿で得た経験から「新たな視点を取り入れていく」ということに花神は邁進していきますが、その裏でひと悶着あった少年ワンダの編集部の様子も熱くて見逃せません!

花神がブラックリスト入りになったことに納得がいかない花神を担当する多知川と千曳のバチバチとしたやり取りにものすごい熱量がこもってますし、「どこまでいっても作家は“個人事業主”。

そして編集は“取引先の人間”だ。」という千曳に対して「こっちはそんな理屈で作家と漫画創ってねーんだよ!!」と応戦する多知川の姿は、編集者というかプライドを持って仕事をしている人の心を打ったんじゃないでしょうか。

「摩擦があってこその“熱”さ。」と諫める編集長の白井が登場すると、ブラックリストが1年半ほどの期限であることや過去に「完全追放」された人物もいるという話に…。

その人物は少年ワンダで漫画を連載していましたが、自分の出版社を立ち上げて少年ワンダにいた優秀な連載漫画家を引き抜こうとし、花神が編集部へ密告して引き抜きは免れたという超絶天才だった…。

そして場面が変わり、花神は少年ワンダを追い出されながらも次なる一手を考えながら歩いていると、いきなり拉致られ、その拉致った人物こそが少年ワンダを完全追放になった山田野大蛇であり、花神の師匠でした。

花神は深山と入れ替わっているので、姿が深山のまま「師匠!」を大蛇に言ったことで、「そんな呼び方をするやつは花神しかいないがお前は誰だ?」と問い詰め、圧倒的な思考力と商況把握力であっさりと中身入れ替わっていることを見抜きます。

そして、師匠というだけあって花神が合宿で得たことや視野の広さを持つとはどういうことかをわからせる修行(拷問?)が始まります。

ほぼ成長しきって夢想していた花神にさらなる成長要素が入り、修行内容も利き手でない左手で3日間書き続けるという苦悩の中に見えてくるものを追求する姿が胸熱く、創作における熱量が尋常じゃなく感じられます。

またその裏では、花神に入れ替わった深山が「模倣する」ことと「オリジナルを入れる」ことに葛藤しつつも覚醒して、花神の作品を超えてきている描写があり新勢力となる新人の作品をうちのめしたり、新生した花神の作品とバトっていきそうな予感もあり、3巻の巻末にある2つの番外編も漫画家としての姿勢が見える内容で、最高の3巻だったと思います 。

龍とカメレオン 3巻 名言一覧

“アイデア”だよ。漫画家の性だな。寝る前とかによ、面白いアイデア出ちまったら眠れねぇんだよ。ドキドキしてワクワクして早く形にしてーってな。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P52/スクウェア・エニックス
花神 臥龍

とっととネームに吐き出せよ。それとも怖いか?俺が敷いたレール外れて、コピーじゃない…、“オリジナル”を混ぜるの…。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P53/スクウェア・エニックス
花神 臥龍

天才が弱者を描くな。妬みや苛立ち、自己嫌悪の味も知らん奴が。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P50/スクウェア・エニックス
深山 忍

君は私の元でなら、漫画業界を照らす太陽となれる!

出典元:龍とカメレオン 3巻 P25/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

揃えば一桁ピースの幼児向けパズルさ。組み立てるまでもなく“絵”は見えてくる。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P85/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

らしい。つまりそれがそいつの“作家性”だ。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P90/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

お前は天才だが多才じゃない。凡才に堕ちてまで目新しさを求めるな。ドラゴンを超えなくていい、持っている武器で読者を喜ばせろ。人の本質は変わらん。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P90/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

人なんて大人になると変わらないと思っていたが、そういやお前は根っからの“少年漫画家”。永遠の少年は羨ましいよ。伸び代があって。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P102/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

それでも師の言葉ならば地獄に足を踏み入れる。
それが弟子の責務だろう?

出典元:龍とカメレオン 3巻 P121/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

そもそも絵が上達する時ってのは、“手”より“眼”が先んじる。ああ、まず眼が肥えて自分の絵のどこが下手かに気づき、肥えた眼が納得するまで練習。後に手が追いつくのだ。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P128/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

体験した強い感情は、アイデアとして成熟し降りてくるまでの間、脳に帯電する…!!

出典元:龍とカメレオン 3巻 P133/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

どうしようもない生まれ持っての“差”。この私を持ってすら嫉妬させる才能が、どう凡人と解り合うのか見物だな。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P140/スクウェア・エニックス
山田野 大蛇

熱を上げ過ぎるな。
どこまでいっても作家は“個人事業主”。
そして編集は“取引先の人間”だ。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P7/スクウェア・エニックス
千曳

こっちはそんな理屈で作家と漫画創ってねーんだよ!!

出典元:龍とカメレオン 3巻 P8/スクウェア・エニックス
多知川

摩擦があってこその“熱”さ。
まぁ程々にね。

出典元:龍とカメレオン 3巻 P12/スクウェア・エニックス
白井 畳

“最高”ですよ。予想を超えるネームを受け取った時が編集者をやっていて一番幸せな瞬間でしょう?

出典元:龍とカメレオン 3巻 P67/スクウェア・エニックス
氷川 倫太郎

いかがだったでしょうか?

次巻は花神と深山の衝突が見られそうですが、どんなふうに深山が覚醒し、どう花神を脅かしてくれるのか、そこに新興勢力の新人たちや少年ワンダの編集者が関わってくるのか予想できない展開ですので、ぜひ興味のある方は読んでみて損はないと作品だと思います!

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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