心臓移植をうけるということ
現在、心臓移植待機者は700名以上となり、
年間約50件ほど、脳死後の臓器移植提供により、心臓移植手術に至っている。
わたしの場合、(2017年12月に登録)
移植の待機年数は、5年〜7年程度と言われた。
単純計算すると、10年以上かかるのに?
つまり、半数は移植適応外になっている。
ということなのです。
適応外になる理由はいろいろ。
移植待機中の補助人工心臓によって、心臓をサポートしていたことで、自身の心臓が奇跡的に回復して、自分の心臓で生きていけるようになった。とか。
補助人工心臓の合併症で、あらゆる所に血栓が飛んだり、感染をおこしたりして、
心臓移植をしても、その他の臓器がもたないとか、社会復帰する見込みが薄いと判断された。とか。
待機中に、自身の心臓が限界を迎えたとか、合併症や補助人工心臓の機械トラブルで、死亡した。とか。
移植を待つ背景には、そんな現状があります。
先日、同じ時期に入院してた、
補助人工心臓をつけた患者さんが亡くなった。
生まれてからずっと心臓病とたたかってきて、
元気になったら今までできずに諦めていたやりたいことがたくさんあった方だった。
移植後は、
よく、自分とドナーの方の命の分、2人分の人生を背負って生きていくんだ。って説明されることがあるが、
私は違うと思う。
自分とドナーの方の命の分、
そして、無念にも移植にたどり着けずに亡くなった方々の思いも引き継いで生きていく。
そう思っています。
命のバトン、
じゃなくて、
命のリュックを背負う。
先日、同じく心臓移植を待つ戦友を失って、
そう強く感じました。
ご冥福をお祈りします。
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