傷口
補助人工心臓ってそもそもどうやって身体に入っているのか、人工心臓について知らない方は疑問に思うでしょう。
大きさはどれくらい?
重さは?
電源はどうするの?
結局何が身体に入っているの??
今回は大公開しちゃいます〜〜!
大公開なので、
傷口とか見たくないわー。おぇ〜〜っていう方は下まで見ない方がよろしいかと思います。
自己責任でよろしくお願いします。
じゃじゃん!
これは据え置きの物たち。
コンセントから補助人工心臓に電源を供給するモジュール(前)と、
活動するときにつなぎ変えるバッテリーを充電するチャージャー(後ろ)
回転数などをモニターできるものも接続しています。
重さ?
わからんけど、まとめて持ったら腕プルプルする。
その次。
普段常に持ち歩かなければいけないセット。
その名の通り、
心臓のお友達です。
バッテリーは常に二本使いです。
3kg弱あります。
ちなみに写真のような、
電池のランプがオレンジに光っていると、バッテリーを交換しなければいけません。
2本とも。
つまり、予備バッテリーを2本持ち歩くことになります。
2kg弱かな!
バッテリーを換えると
だいたい6〜10時間くらい持ちます。と言われてます。
それぞれの心臓によって、回転数や消費電力が異なるので、ばらつきがあるんです。
一概に何時間とは言えませんが、
私は14時間くらいもちます。
えっ?!
ばらつきがあるんです笑
で、肝心な身体にはどんな感じでつながってるの??
ここからはかなりの
オープンマインドでお送りしたいと思います。
じゃじゃじゃーーーん!!!
下腹のあたりから管(ドライブライン)が出ております。
これが心臓の下らへんに植え込んだポンプとつながっていて電気を供給しています。
そう、補助人工心臓って、
ポンプだけ身体に入っているんです。
ポンプがだいたい500gくらいかな。
ポンプ入れたら体重増えるやん!
って思っていましたが、血流が良くなって代謝が上がったので手術前より痩せました!!
いぇいいぇい。
ここで手術の傷口の解説を。
おへその周りにある傷は、
ドライブラインを腹膜になみ縫いのようにくぐらせるためです。
感染予防のために。
もし皮膚からドライブラインに菌が入っても腹膜がブロックしてくれて、心臓まで菌がたどり着くのを予防または遅らせてくれます。
続きまして、みぞおちの傷。というか穴の跡。
これはドレーンが入っていた跡です。4本も。
手術で胸を閉じた後も
身体の中で出血は続くので、
術後1週間〜2週間くらい血を外に出すための管が入れられます。
それでも出血で胸が圧迫されるので、
苦しいし痛かったです。
そして、胸の真ん中の傷。
肝心な心臓にアプローチするためです。
ホントは首の下あたりからパックリ開けるんですが、
先生が、
若いし色んなスタイルの服着たいやろうから小さい傷で頑張るわ!
っと言ってくれて
普通よりも半分くらいの傷で済みました。MICS(ミックス)術です。神業。
そのおかげで、持っていた服をそんなに捨てずに済みました◎
先生ありがとう。
本題に戻りますが、
大事なドライブラインに
ばい菌がついたり、引っ張られては大変なので、服の下で色々頑張ってます。
滅菌綿棒を使って消毒液で刺入部を消毒したあと、
ドライブラインの固定テープを貼ります。
粘着力がすごくて痒いので、私は皮膚の保護剤も使ってます。
滅菌ガーゼをあてます。
さらに全部取れないように
ベルトで固定します。
苦しいし、暑いんですけど!
でも大事なことなので絶対やります。
ここまで詳しい解説を見たことないので、
私がパイオニアになろうと勇気を出して書きました☆
補助人工心臓のイメージがしやすくなったでしょうか?
次回はシャワー浴について書こうと思います。
そう、シャワー浴びれるんです。
入浴はできないけどね(;ω;)
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